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死体に目が眩んで 世界残酷紀行 幻冬舎アウトロー文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
| 発売年月日 | 2011/10/12 |
| JAN | 9784344417618 |
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死体に目が眩んで
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
死体カメラマンという数奇な人生を歩む釣崎清隆氏が、世界各地で死体を撮影してきた日々を綴ったノンフィクション作品。 そこに描かれているのは、日本では到底想像できない道徳観や良識、そして死との距離感だ。 「世界中で死体を撮る」と聞くと広範な取材を想像するが、内容の中心はタイとコロンビ...
死体カメラマンという数奇な人生を歩む釣崎清隆氏が、世界各地で死体を撮影してきた日々を綴ったノンフィクション作品。 そこに描かれているのは、日本では到底想像できない道徳観や良識、そして死との距離感だ。 「世界中で死体を撮る」と聞くと広範な取材を想像するが、内容の中心はタイとコロンビアで、補足的にロシアやブラジルが登場する構成になっている。 死体や血、死の表現が厳しく規制されている現代日本では、死体写真は意識的に検索でもしない限り目に入らない。しかし本書で描かれるタイやコロンビアでは、そうしたセンシティブな写真がゴシップ誌や新聞に普通に掲載される文化があり、その中で生活する著者の日記は非常に興味深い。 特に印象的なのは、死体に対する扱い方の違いだ。 現場を保存しようという意識はほとんどなく、カメラマンが死体を動かして撮影することも珍しくない。警察を待つという発想も薄く、実際には警察の到着が救急やカメラマンより遅いことすらある。 さらに、民間の救急隊が存在すること、そして回収した死体が「販売」されるケースがあるという事実には強い衝撃を受けた。 本書を読んで感じたのは、自分がいかに「日本的な死生観」の中で生きてきたかということだ。 まだまだ世界には、自分の知らない現実が無数に存在している。 最後に付け加えると、作中に登場する死体写真について、私自身はそこに芸術的なメッセージを受け取ることはできなかった。感じたのは評価や感動ではなく、ただただ物悲しさだった。
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「人の死体」専門のスチールカメラマンによる各国紀行文。著者の思い入れが強いのだろうタイとコロンビアが主で、あとはロシアとメキシコ、ブラジル、そして日本が申し訳程度に。日本社会においてわざわざ「人の死体」なんてアウトローなものを被写体に選ぶのだから、どんなにか自我も癖も強かろうと覚...
「人の死体」専門のスチールカメラマンによる各国紀行文。著者の思い入れが強いのだろうタイとコロンビアが主で、あとはロシアとメキシコ、ブラジル、そして日本が申し訳程度に。日本社会においてわざわざ「人の死体」なんてアウトローなものを被写体に選ぶのだから、どんなにか自我も癖も強かろうと覚悟して読み始めたのに、あまりに抒情的な文章に繊細ささえ垣間見え度肝を抜かれる形になった。各国文化や死体をあくまで客観的に捉える試みは、自己や文章に溢れる自意識にも向けられていて、理解し手元で支配しようとする格闘の跡が、アーティストらしい独りよがりな繊細さを感じさせるのだろう、と終盤の死体論というか芸術論を読んで「そうかこの人はアーティストなんだな」と思った時に腑に落ちた。あとなんかカタカナが多くて読みにくかった。30年前の本だからか?インディヘンテとかガミンとか一回じゃ覚えられない。注釈欲しい。 死体が主役なので内容も相当物騒。「文化の違い」なんてお綺麗な言葉じゃ片付けられない程度に本当に物騒。それとも社会の成熟度なのだろうか?人間が残酷で下品な動物であることを忘れていくのが社会が成熟するということ?華やかに咲いた死体文化の中で死体に一喜一憂し、エロともグロともつかない刺激を堂々と享受するそのあっけらかんとした風潮は、棺桶の中で静かに横たわるお綺麗な死体にしか接することのなかった私の目には、失われてしまっては寂しいと自分勝手に思えてしまうほど明るくて罪悪感のないものに映った。まあでも、夜な夜な新しい棺を掘り起こして死体に火を付けたり屍姦することが悪ガキの所業である、なんて文化圏では絶ッッッ対に生きたくないけれども。それでも、治安の安定、社会の発展、教育の充実、生活水準の上昇によって失われる文化は確かにあるのだなと、無責任だと分かっていても一抹の寂しさを感じてしまう。 タイの敬虔な仏教観に根差す死体文化や、キリスト教圏におけるエンバーマーという仕事、ロシアの死体売買、そして各国の経済や治安の状況(30年前のものだけど)に、死体に関わる歴史。それぞれが日本の価値観とかけ離れていて興味深い。加えて、著者に描かれる人々ーータイ人は素直でチャーミングだし、オロスコはいぶし銀でかっこよく、コロンビアのアルバロもメキシコのアルバロも仕事熱心でプライドがあるーーは皆それぞれ魅力的だ。合わせて、著者のアーティスト(ジャーナリストではなくアーティスト)としてのこだわり、覚悟、死体との向き合い方、激しい情熱を確かに感じるのに押し付けがましくない芸術論が好印象で面白い。表現の自由は勿論大事だが、どんなに反社会的で人を傷付けようとも守られるべきだと、私は思えない。だけど、死体写真を撮ることに死体損壊の罪を感じるほど死体に魅せられたアーティストなら、そのくらいの気概がなくては、とも思う。 小さい頃に見入った地獄絵のように、確かに死体は魅力的で、残酷なものほど人を惹きつける。死体の隠された清潔な日本社会で、思わずこんな本を手に取らせる程度には力がある。それが何故なのか矛盾から逃げずに考える機会を与え、かつ死体さえもエンタメとして消費する自分を自覚させる点において、本書は優れていると言えるだろう。兎も角、価値観も文化もかけ離れていて絶対に相容れないであろう本書の彼らと私は、それでも同じ人間なんだなということを強く感じるのみである。
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報道写真とかではなくあくまでこの写真は芸術。戦場カメラマンみたいに死体専門カメラマンがいるとは思わなかったです。奥が深い。死体というものは隠されるほど見たくなってしまうものなのかもしれない
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