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電力と国家 集英社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2011/10/14 |
JAN | 9784087206135 |
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
広田弘毅内閣から電力国家管理法案が衆議院に提出され、近衛文麿内閣下に電力国管化。戦争をするために国家管理を強行にした国家総動員法。 福沢諭吉に教えを学ぶ「松永安佐ェ門」が、国家を電力に介入させずという信念のもとに敗戦後にGHQを利用しながら今の9電力の基盤を作る。 後半は、原子力にいたる今まで。 松永亡きあと東京電力の木川田一隆が何故に原子力開発に手を出したのか?あれほどまでに原子力はダメだと豪語していた者が…。 1954年中曽根内閣 原子力開発推進。 「原子力開発は国家的機関が中心となり挙国一致体制してやるべし」という官の主張に木川田は反応。 国の独占が始まると原子力への警戒感は薄れる。 「ファウスト的契約」とはよく言ったものだ。 木川田、自分の故郷福島に原発を置いた。 1961年電力値上げ。 1974年企業としての献金を廃止。 1976年から社長となる平岩外四。 1977年に木川田が亡くなる。 体制を反転。 国と手を組み原子力村の始まり。 政・官・産・学・メディアの癒着。 国家との緊張関係・企業の社会的責任を失わせた。 今に至る。 松永安佐ェ門は、どう思っているのだろう。
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[ 内容 ] 軍部と革新官僚が手を結び、電力の国家統制が進んだ戦前、「官吏は人間のクズである」と言い放って徹底抗戦した“電力の鬼”松永安左エ門「原爆の洗礼を受けている日本人が、あんな悪魔のような代物を受け入れてはならない」と原発に反対した木川田一隆など、かつて電力会社には独立自尊...
[ 内容 ] 軍部と革新官僚が手を結び、電力の国家統制が進んだ戦前、「官吏は人間のクズである」と言い放って徹底抗戦した“電力の鬼”松永安左エ門「原爆の洗礼を受けている日本人が、あんな悪魔のような代物を受け入れてはならない」と原発に反対した木川田一隆など、かつて電力会社には独立自尊の精神を尊び、命を賭して企業の社会的責任を果たそうとする経営者がいた。 フクシマの惨劇を目の当たりにした今こそ、我々は明治以来、「民vs.官」の対立軸で繰り返されてきた電力をめぐる暗闘の歴史を徹底検証し、電力を「私益」から解き放たねばならない。 この国に「パブリックの精神」を取り戻すところから、電力の明日を考える。 [ 目次 ] 第1章 国家管理という悪夢―国策に取り込まれた電力事業(勲章を嫌った民間人;勲一等とは?;電力国営化の背景 ほか) 第2章 誰が電力を制するのか―「鬼の棲み家」で始まった民の逆襲(銀座電力局で「鬼」の復活;松永、GHQに一発かます;改革ではなく革命 ほか) 第3章 九電力体制、その驕りと失敗―失われた「企業の社会的責任」(木川田の逡巡と決断;ファウスト的契約;企業の社会的責任とは何か ほか) おわりに 試される新たな対立軸 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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