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誤認逮捕 冤罪は、ここから始まる 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2011/09/30 |
JAN | 9784344982314 |
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誤認逮捕
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商品レビュー
3
9件のお客様レビュー
文字通り、誤認逮捕について語った一冊。 主に警察側からの視点だったが、誤認逮捕の恐ろしさを改めて感じた。
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久保博司『誤認逮捕』(幻冬舎新書)は日本の警察の誤認逮捕を取り上げる。誤認逮捕の事例が豊富である。日本の警察は誤認逮捕だらけとの印象を受ける。初歩的なミスで誤認逮捕が起きている。民間企業では一般化している業務遂行者と承認者の権限や職責の分離ができていない。そのために犯人と決め付け...
久保博司『誤認逮捕』(幻冬舎新書)は日本の警察の誤認逮捕を取り上げる。誤認逮捕の事例が豊富である。日本の警察は誤認逮捕だらけとの印象を受ける。初歩的なミスで誤認逮捕が起きている。民間企業では一般化している業務遂行者と承認者の権限や職責の分離ができていない。そのために犯人と決め付けた見込み捜査が突っ走り、誤認逮捕や冤罪が生じる。自分達の点数稼ぎだけで、市民の人生を破壊しても何とも思っていない。 誤認逮捕された人は、自分はしていないのだから、警察に行って話をすれば分かってもらえると思っていたという。見込み捜査を進める警察は、話を聞くのではなく、犯人にできる材料を見つけることしか考えていない。それならば取り調べには完全黙秘が対策になる。 本書は誤認逮捕が現実に多数起きていることを紹介する点では大きな価値がある書籍である。これに対して、本書の主張にはあまり同意できない。誤認逮捕が起こりうることは認める。しかし、現実の誤認逮捕事例は、「誤認逮捕が起こりうることは仕方がない」で済ませるにはあまりにも杜撰である。まず、そこを改善しなければ話にならない。その改善は民間企業の業務フローが役に立つだろう。 精密司法に対して、米国流の「あっさり起訴して、あっさり無罪」は一つの選択肢になる。しかし、逮捕は人権を大きく制約するものであり、「あっさり逮捕して、あっさり無罪」はあってはならない。誤認逮捕した警察官が同じ目に遭わなければ相互主義とは言えないだろう。誤認逮捕の被害者がその後の人生を自暴自棄になったとしても非難できない。過去を忘れて前向きに頑張って生きることを期待する資格はない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実際の冤罪の事例も掲載されていてわかりやすいが、恐怖も覚える。 以下、本書で気になったところのまとめ。 警察のノルマのために、軽犯罪法で検挙する。 銃刀法にも違反しない小さなナイフ(刃渡り6センチ以下)でも、職質で所持の理由を聞かれ「護身用」だと答えたら即、検挙されるらしい。狩り場は秋葉原。 「やりました」という自供ほど強力な証拠はないそうで、冤罪事件の多くは、誤認逮捕された被疑者が精神的、肉体的拷問に堪え兼ねて自白。 日本では、捜査段階で自供すると、ほとんどの裁判官が有罪を認める。 P180 「捜査側が誤認逮捕を認めるのは真犯人が出てきた場合だけです」 万が一、誤認逮捕されたら『一貫して否認する』ことが大切。
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