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不愉快な本の続編
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/09/30 |
JAN | 9784104669059 |
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不愉快な本の続編
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商品レビュー
3.3
61件のお客様レビュー
スピン3号の「絲山秋子 デビュー20周年」で改めて、著者の作品に向き合う。 中期の作品、意外に知らないものも多く、その中の本作を選ぶ。 退廃的な中に本来の優しさが潜んでいる、著者独特の人間観。 登場人物みんなどこかアウトローでいて、人間臭くて、見放せない、そんな日常でもあり非凡...
スピン3号の「絲山秋子 デビュー20周年」で改めて、著者の作品に向き合う。 中期の作品、意外に知らないものも多く、その中の本作を選ぶ。 退廃的な中に本来の優しさが潜んでいる、著者独特の人間観。 登場人物みんなどこかアウトローでいて、人間臭くて、見放せない、そんな日常でもあり非凡な世界でもある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
絲山秋子「不愉快な本の続編」、2011.9発行。広島に生まれた乾ケンジロウは、東京の予備校で1年浪人し大学に。フランス留学はして自慢だが、大学を中退。以後各地を放浪。最後のパトロンは吉祥寺に住んでる10歳上の大学の先生、成田ひろみさん。変態のヒモだった。新潟ではユミコ32歳と結婚するも浮気されて2年で離婚。富山では泥棒が趣味の杉村明日香の誘いを断る。実家のあった呉に帰り弟が死んだことを知る。そして、この不愉快な本を閉じるとあるが、本人はどうなったのか・・・。なんとも不思議な世界でした。
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“ボクは言葉を捨てることの快さを初めて知った。言葉によって規定された自分自身も冬の服みたいに脱ぎ捨てて、裸の物質になるってことが、こんなに気持ちいいとはまさか知らなかった。そこにはボクの倒錯した過去もなく、ろくでもない未来もなかった。”(p.97)
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