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東京バラード、それから
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻戯書房 |
発売年月日 | 2011/09/28 |
JAN | 9784901998819 |
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東京バラード、それから
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商品レビュー
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東京では空はしっかり目をつぶってないと見えない… 東京では夢はしっかり目を開けてないと見えない……谷川先生が半世紀に渡って詠み続けた東京の街を自ら切り取った風景の写真とともに編纂されたアンソロジー。 憧れをトランクに詰めて夜汽車で目指す街でもなく花の都でもないただただ誰にでもある...
東京では空はしっかり目をつぶってないと見えない… 東京では夢はしっかり目を開けてないと見えない……谷川先生が半世紀に渡って詠み続けた東京の街を自ら切り取った風景の写真とともに編纂されたアンソロジー。 憧れをトランクに詰めて夜汽車で目指す街でもなく花の都でもないただただ誰にでもある故郷としての東京がシャープなコントラストの「ことば」でページに焼き付けられる様は圧巻で最早感想云々を語るのが愚に思えてくる程の存在感。 文壇の巨人が街を見ることば、街を想うまなざしを存分に堪能し給へ
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「東京」という題材で著者が書き連ねた(主に昭和時代の)詩を集め、編集した作品。本作品には著者自身が撮影した東京の写真や、この本を刊行するにあたって書き下ろした「東京リミックス」という新作の詩も掲載されている。詩を読み終えると次のページに写真が、章をごとの締めくくりに「東京リミック...
「東京」という題材で著者が書き連ねた(主に昭和時代の)詩を集め、編集した作品。本作品には著者自身が撮影した東京の写真や、この本を刊行するにあたって書き下ろした「東京リミックス」という新作の詩も掲載されている。詩を読み終えると次のページに写真が、章をごとの締めくくりに「東京リミックス」の詩が現れる。多くの詩に句読点がないように著者の詩にも句読点はない(ちなみに僕も詩に句読点は必要ないと思う)のだが、写真がこの本全体においての「読点」、「東京リミックス」が「句点」のように詩集全体にリズムを与えている。普段、詩集を読まない人でも、東京、昭和、モノクロ写真が好きな人は心惹かれる詩がいくらかあるはず。僕にもありました。
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谷川俊太郎さんは、著者の写真を見て相当な頑固者だろうな(失礼)と思っていたけれど、やっぱりなんだかこじらせているような気がする。 怒りと失望と期待とをない交ぜにして、思いを書き連ねる。ショートショートよりも短く、俳句よりも長く、形にとらわれないその詩は、坦々と思考を言語化し、言葉...
谷川俊太郎さんは、著者の写真を見て相当な頑固者だろうな(失礼)と思っていたけれど、やっぱりなんだかこじらせているような気がする。 怒りと失望と期待とをない交ぜにして、思いを書き連ねる。ショートショートよりも短く、俳句よりも長く、形にとらわれないその詩は、坦々と思考を言語化し、言葉は谷川俊太郎のフィルターを通した世界を形作る。 小さな愛があり、大きな世界の変化があり、その中の中途半端な人間模様は、モノクロのフィルムが良く似合う。 東京という箱は変わっても、中にいる人の思いはあまり大して変わらない。昔から怒りや失望や期待は変わらず、そしてそれらが氏の世界に永遠性を持たせる。ただ時の流れだけは、どんどん速くなって、人はそのスピードについていけなくなっているからこそ、時を切り取った写真や詩をもう一度見返す余裕というか気持ちがとても大切なことなのだろうと思う。
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