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なぜこんなに生きにくいのか 新潮文庫
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なぜこんなに生きにくいのか 新潮文庫

南直哉【著】

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なぜこんなに生きにくいのか 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2011/09/29
JAN 9784101304823

なぜこんなに生きにくいのか

¥330

商品レビュー

4.4

25件のお客様レビュー

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2024/03/11

タイトルが、まさに自分がいつも悩んでいることだった。なぜ生きることは、こんなに苦しいことばかりなのか。なぜ自分はこんなに生きにくい性格なのか。その答えと、どうすれば生きやすくなるのかを知りたくて読んだが、はっきりとした答えは得られなかった。解決の道を提示する本ではなく、生きづらさ...

タイトルが、まさに自分がいつも悩んでいることだった。なぜ生きることは、こんなに苦しいことばかりなのか。なぜ自分はこんなに生きにくい性格なのか。その答えと、どうすれば生きやすくなるのかを知りたくて読んだが、はっきりとした答えは得られなかった。解決の道を提示する本ではなく、生きづらさのもとになる諸問題について、著者の考えを述べた本という感じ。もちろん著者の考えには共感する点も多い。重要なのは、教義的に正しいこと語るより、その人にとって意味のあることを語ること、など。

Posted by ブクログ

2023/10/21

#図書館 #評価の背景 深い内容なのに、とても読みやすい。 生きがたいと感じている人に寄り添い、語りかけられているような本。 #本から受け取ったメッセージ タイトルと背表紙に書かれた紹介文が本の伝えたい内容そのもので、秀逸だなと感じました。 「宗教は生きがたい人生を少しでも上...

#図書館 #評価の背景 深い内容なのに、とても読みやすい。 生きがたいと感じている人に寄り添い、語りかけられているような本。 #本から受け取ったメッセージ タイトルと背表紙に書かれた紹介文が本の伝えたい内容そのもので、秀逸だなと感じました。 「宗教は生きがたい人生を少しでも上手に生き抜くためのテクニック」 「禅僧が提案する究極の処生術」 #心に残った文章(抜粋) たくさん有りすぎて、全部残すべきか迷いながらも入力してみる。 P5 仏教の教えが(中略)意味があると知れば(中略)相対化する視点をあたえること P60 恐山が恐山であるゆえんは(中略)人を想う気持ちにあるのです。 P72 宗教や信仰というときにも、何が大事かというと、その教えの「効果」、つまり人との関係を豊かにするのか、それとも壊すのか、それに尽きる P92 「本当の自分」などどうでもいいと思うこと。(中略)それより、いったい自分は何を大切にして生きたいのか、誰がいちばん大切な人なのかを考えるのです。 P122 夢や目標は、ゴールではなく、道路標識の一つに過ぎません。(中略)いまの自分に豊かな人生をもたらすかどうかが問題なのです。 P167 相手を許しがたいのは、自分がかわいそうだからです。 P172 相手を「敬う」関係が唯一理想の関係 #Action 長年、茶道を習っているので『禅語集』など禅の本は手元にあるし、禅アプリも入れている。 禅の教えを単なる知識としてではなく、座禅もなんとなく良さそうだからやる、ではなくて、処生術、テクニックとして「意識して」活用したら生きがたさも緩和されると気がついた。なんでもそうだけれど、「受け手次第」。

Posted by ブクログ

2023/09/17

『なぜこんなに生きにくいのか』南直哉氏 著者は曹洞宗大本山永平寺で20年修行し、その後別の寺の住職をされている方。著者がいうとおり「仏教の教え」や「仏教のすすめ」の記述はほとんどありません。それよりも、世の中、他者そして自分の関係性をどのようにとらえ、考えるのか?の示唆を中心とし...

『なぜこんなに生きにくいのか』南直哉氏 著者は曹洞宗大本山永平寺で20年修行し、その後別の寺の住職をされている方。著者がいうとおり「仏教の教え」や「仏教のすすめ」の記述はほとんどありません。それよりも、世の中、他者そして自分の関係性をどのようにとらえ、考えるのか?の示唆を中心としています。 静けさ ★★★★★ 私は?という問い ★★★★★ 解放感  ★★★★★ 【購読動機】 『なぜこんなに生きにくいのか』。このタイトルを読んで、手にとったのでした。当然、自分のこともあるかもしれません。また、日常で流れる事件、事故について頭をよぎったのかもしれません。 書とは、執筆者の考え、価値に触れる機会と考えています。また、自身と比較し「どうよ?」と考える機会とも考えています。それを作ってみたかった・・・というところです。 ―――――――― 【読み終えて】 ひとり静かに書の世界へ入ることができました。最初から最後まで。語り口は、優しく、難しい言葉も少ない書でした。 一つひとつの問いに対して、私はどう考えているのだろう・・・と立ち止まる書となりました。 著者がいうように、考え方・解釈に正解、不正解なんてありません。 著者がいうように、納得する、しないの合理的根拠がないことの方が多いかもしれません。 そうした示唆にふれたことで「あー、そうだね、流してしまってもいいよね!」と解放する勇気に触れることができました。 ―――――――― 【著書より】数字はページ 価値あるもの、意味があるものというのは人と共有することでしか生まれないのです。36 人間の苦しさや寂しさの根底にあるのは、自分であること、生きていることが「課せられた」ものであるという断然たる事実です。(生まれたは受け身。自らの意思ではない。) 課せられるということは、要するに根拠に穴が空いているのです。44、45 ある物語が本当か嘘かということは、物語それ自体においては決められないことになります。物語が本当か嘘かより、その物語のもつ「効果」の方がもっと大事ではないでしょうか?72 「自分」というのが手に負えるものだということ自体が、大きな誤解です。82 「本当の自分」などはどうでもいいと思うこと。「自分はわからくて当たりだ」と決めてしまった方が、ずっと楽に生きられるはずです。92 「問いの仕方」を変えるのです。自分とは何か?ではなく、自分にとって大切なものは何か?93 人は「生まれてしまった存在」なのです。そのことを、ある時点で引き受けようと覚悟を決めたとき、価値が生まれるのです。生きていること自体に意味があるなんて幻想は捨てた方がいい。(省略)それよりも大切なのは、事実を引き受けることです。99 「絶対的な何か」や自分のなかに「絶対的な根拠」があると考えるのは、やめた方がいいと思います。100 与えられた「自己」をどのように引き受け直すのか、そしてどう作り直すのか、ということでしょう。102 「問題がなにかわからない」よりは、問題を明らかにしたうえで、それを「わからないこと」として受け入れる方が納得しやすいでしょう。 仏教に「業」という言葉があります。意味は、「行い」です。(省略)受け止めない限り、業というのは成立しません。129 (他者との)関係性において重要となるのは、想像力、あるいは「慈悲」といってもいいでしょう。慈悲とは他者に対する想像力です。165 相手のあり方とその苦しさをわかろうとする努力 ここに「慈悲」の根幹があります。173 教養というのは、自己と世界の在り方、何よりその関係性を批判的に見ることができる、ということだと私は思っています。192 知らなければならないこと、知っておくべきことを見つけることは重要です。それが「自立」を意味するからです。自立には知恵が、教養がいるのです。195

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