存在しなかった男

大村友貴美【著】

• 販売会社／発売会社: 角川書店/角川グループパブリッシング
• 発売年月日: 2011/09/24
• JAN: 9784048742542

商品レビュー

2023/01/12

ハネムーンの帰国便から新郎が消えた！？　北館奈々は夫の姿を訴えるも不自然なほど彼の痕跡は残されていなかった。　明かされていく彼の過去と虚実、彼と私は本当に愛し合っていたのか・・・。

　悲劇的社会派ミステリを目指したようですが登場人物の描写が薄すぎてこれでは共感とか同情とか感傷とかの前に唯々悲しい話になってしまっているかと。　人間消失の謎もミステリ好きが読んで面白いとは思えない代物です。　表紙を空港にするほどのものじゃない。

2020/07/05

刑事田楽シリーズ第２作。１作目は未読。

あらすじ
　新婚の奈々は新婚旅行帰り。空港で夫の津嶋が行方不明になった。しかし、津嶋なる人物は飛行機に乗った記録がなく、デジタルカメラにも彼の写真はない。新居に残された荷物も変だ。新品の荷物が多い気がする。知り合って３ヶ月で結婚、夫は身よりがなく、遺産の不動産を持つお金持ち。しかし、夫と思われる溺死体が発見され、夫の友人の行方もわからない。奈々は自分で夫の行方を捜す。

　面白い－。「死墓島」と違う雰囲気の作品も面白いんだなな。普通に暮らしていた主人公が素人探偵さながら自力で夫を捜す様子、自分だけが浮かれていたのか悩む様子、が丁寧に描かれていて、なんとなく私の好きな北欧ミステリーに近く感じた。このストーリーにユーモアを加えるのが、田楽・小野コンビ。シリーズ第１作読んでないので、突然ライトノベルばりのキャラ立ちにびっくりして読むのが止まった。面白いから他も読む。

2019/07/14

ちょっとした優しさとか相手への思いやりを持っていたら全て上手くいってたような。そこは男のプライドが許さないのかなあ。