オリンピックの身代金(下) 角川文庫

奥田英朗(著者)

• 販売会社／発売会社: 角川書店/角川グループパブリッシング
• 発売年月日: 2011/09/23
• JAN: 9784043860050

商品レビュー

2025/12/09

ずっと国男を応援してる自分がいました。
彼の言っていることは間違っていないように思います。

最後のさっぱりと終わってしまう感じは奥田英朗さんらしいなと思いました。

2025/01/26

吉川英治文学賞受賞作品。
犯人VS警察のサスペンスミステリー＆エンターテイメントストーリ。
過去と現在が交互に描かれ、さらに犯人側と警察側で交互に語られていく物語。
ドラマ化もされているようで、見てみたい。

下巻です。
国男VS公安、刑事の昌夫の展開です。
公安と刑事は相変わらずの関係ですよね。

国男はスリ師の村田とともに、計画を遂行していきます。
そして、一度目の取引。
そしてそこに至るまでの状況が語られていきます。

しかし、徐々に、国男と村田は警察に追われていくことに...
過去と現在の差が段々となくなってきて、いよいよオリンピックの開会式当日へ。
ここでの取引が失敗したら、開会式で爆破するという予告。
国男と村田の計画は成功するのか？
ドキドキの展開です。
国男を応援している自分がいました。

そして、運命の時間が...

これ、とても面白かった。
特に下巻のラストに向けた臨場感とスピード感がたまらない！
とってもお勧めです。

2024/10/29

オリンピック開会式での、島崎、村田と警察との攻防はスピード感があり、文字を読んでいるだけなのに、その情景や緊迫感がひしひしと伝わってくる。

高度経済成長期の日本。オリンピック開催に沸いた東京。その裏には、貧しい地方との格差があり、過酷な労働環境で働いた人たちがいたことを忘れないでおこう。

当時の日本、東京の様子が目に浮かぶような著者の文章でした。

面白かったです！