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妖精作戦(PART1) 創元SF文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2011/08/31 |
JAN | 9784488741013 |
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商品レビュー
3.2
52件のお客様レビュー
ライトノベル、という言葉すらなかった頃のライトノベル。 あちこちのレビューでもいわれているが、脇役の万能っぷりが凄まじい。 高校生スペックを遥かに上回っている。 展開も色々ぶっ飛んでいるが、話としては面白い方かと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
有川浩の解説を読む為だけにもこの本はkindleではなく実本で買う価値があると思う。 『ラストレター』のラストに関してはブラックラグーンの 「世界がほんの少しだけ優しければ彼と彼女は幸せに暮らしただろう、でもそうはならなかった、ならかったんだよロック」 「だからこの話はここでお終いなんだ」 が見事にハマるなあと。
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『妖精作戦』は1984年の作品で、ライトノベルの先駆けとも言われ、有川浩さんなどの多くの作家に影響を与えたという。 また、4巻あるシリーズのラストは当時読んでいた若者たちの間で物議を醸したそうだ。 2011年の創元SF文庫復刊版では、有川浩さんが解説を務めた。 先に、悪かったと...
『妖精作戦』は1984年の作品で、ライトノベルの先駆けとも言われ、有川浩さんなどの多くの作家に影響を与えたという。 また、4巻あるシリーズのラストは当時読んでいた若者たちの間で物議を醸したそうだ。 2011年の創元SF文庫復刊版では、有川浩さんが解説を務めた。 先に、悪かったところを述べておこうと思う。 この作品は笹本さんのデビュー作であり、加えて、先駆けだろうがなんだろうがラノベはラノベである。 だから、文章は上手ではない。 三人称視点と一人称視点が混ざり合っていたり、段落を変えずに違う人物の視点に変わったりするため、読みづらい。 また、心理描写がとにかく少ない。 せっかく魅力的なキャラクターたちなのに、何を考えているのかがわからない。 この点に関しては、今のライトノベルの方が長じていると思う。 ヒロインが主人公に恋していく様子とか、主人公の青臭い哲学とかが存分に書かれているからだ。 レビューで評価が高い人の一部は、若い頃に一度読んだことがあって、その時の懐古の思いに引っ張られているように見受けられる。 次はいいところについて。 何よりも評価したいのは、物語の密度の濃さだ。 主人公たちは学校から始まってあちこちを駆け回ることになるが、その展開は早く、寄り道なくとにかく突き進んでいく。 訪れる場所もわくわくするところばかりで、メインイベントがいくつもあるような感覚だ。 今のライトノベルであれば、この第1作目だけで4巻分くらいになるのではないだろうか。 そのくらい密度が濃い。 キャラクターがかっこいいこともこの本の魅力のひとつだ。 有川さんの解説のように自分を重ねることはできそうにないが、憧れにはなりうる。 20代の私でさえ、真田や沖田のようにメカを操り、謎の組織を追いかけたり、逃げ回ったりしてみたいと思う。 全体的に見ると、シリーズものではあるが、1冊としての出来はいい。 無理な引き延ばしはなく、読後感もすっきりしていて、第1巻だけでも楽しめる。 本作と同じ雰囲気を持つのであれば、続編も期待できそうだ。
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