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医学と仮説 原因と結果の科学を考える 岩波科学ライブラリー184
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2011/09/20 |
JAN | 9784000295840 |
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医学と仮説
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
因果関係について、疫学が専門の著者が「以前から気がついていたが、日本では科学的な政策判断を行う中央の官僚だけでなく、医学研究者が科学の基本的概念について考えたこともなさそうなのである。」と強烈に皮肉る本です。 個人的には名著だと思います。 相関関係と因果関係の違いを勘違いしている人は多いですが、因果関係についてもヒュームの問題を、医学研究者をはじめ、科学に係わる人は教養として置くべきであり、高等教育における方法を見直すべき、との主張はその通りと思いました。 要素還元主義にとらわれ、日本で行った実際の失敗例として、森永ヒ素ミルク事件、水俣病事件、和歌山ヒ素カレー事件、タミフルの問題を挙げられています。 因果関係を示すのに、メカニズムの解明は不要。なぜなら、それは・・・本書をぜひお読みください。
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実験的にメカニズムを明らかにして内部妥当性を高めることは、現象を結論づけること自体には必要ない。 現象は現象のみで十分結論できる。 それにハクをつけているのがメカニズムの理解。もちろん、新たな現象を見つけるステップとして使えるときはあるにせよ。 ヒュームの問題 1.aに曝露して...
実験的にメカニズムを明らかにして内部妥当性を高めることは、現象を結論づけること自体には必要ない。 現象は現象のみで十分結論できる。 それにハクをつけているのがメカニズムの理解。もちろん、新たな現象を見つけるステップとして使えるときはあるにせよ。 ヒュームの問題 1.aに曝露してbが起きた 2.aに曝露してbが起きなかった 3.aに曝露せずbが起きた 4.aに曝露せずbが起きなかった 日常、ボタンを押して電気がつけば因果を推定する我々が、1を見て、関係があるとも言えないけど、ないと考えるのはおかしい。 とかなんとかだったけど、流し読みなので理解しきれてない。読みなおす。
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2013 12/30読了。Amazonで購入。 先日、学会発表をやった後に「読んでおくといいよ」と薦めていただいた本。 やっと授業準備のないタイミングで読むことができた。 ・まるで仮説を示さないような発表をした後なので、それこそこれを薦めていただいたわけであろうと・・・論文とか...
2013 12/30読了。Amazonで購入。 先日、学会発表をやった後に「読んでおくといいよ」と薦めていただいた本。 やっと授業準備のないタイミングで読むことができた。 ・まるで仮説を示さないような発表をした後なので、それこそこれを薦めていただいたわけであろうと・・・論文とかは基本的に仮説明示する形にするようにしているのでわかっているつもりではいたんだけど、できていなかったわけで、ゆめゆめ意識する。 ・本書の中身としては疫学者である著者が、ヒトに関する観察(コホート研究等)で既に病気や中毒の原因物質と特定されたはずのものについて、日本だと実験が行われていないことや細かいメカニズム(分子レベルやゲノムレベル等様々な段階の)がわかっていないことを理由に「原因とは断定できない」って言われてしまったりする状況の問題を指摘する。 ・疫学的/RCT等の実験ものの関係整理とか、医学における問題点の指摘が面白い・・・というのはなんか違う、怖いんだけど、興味深いし、DAGについて等はちゃんとやってなかったのでふんふん、と思ったりする その他、気になった点のメモ: ・p.22 1章まとめ2:日本の医学研究者は人間での因果関係の証明(疫学研究)は「間接的」であると考える傾向がある。しかし、実は疫学研究こそむしろ「直接的」な証明として国際的に考えられている。日本での考え方が転倒している ・p.55 2章まとめ3:メカニズムと要素還元主義は、ベルナールの決定論と細菌学のミクロの観察から発展してきた/まとめ4:人間の観察ではなく、動物実験やメカニズム、ミクロの観察を科学の必要条件であると考えるのは、仮説のレベルを整理できていないためでもある ・3章・・・要素還元主義により、問題への対応が遅れた事例の紹介 ・4章・・・「ヒュームの問題」。ヒュームも読まないとなあ・・・ ・p.35 フーコー『臨床医学の誕生』読みたい ・p.41 ピアソン『科学の文法』読まないと
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