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日本の大転換 集英社新書
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中沢新一【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2011/08/17
JAN 9784087206067

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商品レビュー

3.6

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2020/10/07

釈迦が悟ったのは「縁起」であると言われる。 世の中は縁によって起こり、あらゆるものが関連し合っているという思想である。 そこから、生物との共生や自然との共生という思想にもなる。 しかし、一神教の思想は全く異なる。 縁で紡がれているはずの人間社会に、それを超越した神を持ち込んだのが...

釈迦が悟ったのは「縁起」であると言われる。 世の中は縁によって起こり、あらゆるものが関連し合っているという思想である。 そこから、生物との共生や自然との共生という思想にもなる。 しかし、一神教の思想は全く異なる。 縁で紡がれているはずの人間社会に、それを超越した神を持ち込んだのが一神教、すなわちユダヤ教、イスラム教、キリスト教である。 そして、宗教が力を失ったいま、拝金主義と科学信仰がはびこっている。 拝金主義の温床は資本主義だ。 そして、資本主義は縁でつむがれていた社会に「神の見えざる手」を持ち込んだ。つまり神を持ち込んだのだ。 さらに、科学信仰の真骨頂が核エネルギーであり、これは「神の領域」である。またも、神を持ち込んだのだ。 資本主義も核エネルギーも一神教的な神を持ち込んだという意味で同じであると著者は言う。 資本主義の市場原理はいまや、人々の心の中にどっぷりと入り込んでいる。子どもの心にさえ入り込んでいる。 核エネルギーは核廃棄物が処理できない時点で人間には扱えない代物であり、事故を起こして土地を汚染し住民の故郷を奪った。 神=外部性を持ち込んだ資本主義と核エネルギーは両者ともに行き詰まっている。 これを転換するには、仏教の縁起を思い出すことであろう。世界は縁によって紡がれている。 本書の原稿が書かれたのは原発事故から3ヶ月後の2011年6月だという。中沢新一氏の慧眼に感服する。

Posted by ブクログ

2019/03/17

東日本大震災後に著された、社会基盤であるエネルギーと資本主義の関係性、日本の社会の在り方についての本。原子力発電への依存度を低減させる必要があるが、そのためには日本社会・日本文明のあり方も根底から見直さなければならない、という提言。 甚大な被害を(特に原発事故により)被った日本だ...

東日本大震災後に著された、社会基盤であるエネルギーと資本主義の関係性、日本の社会の在り方についての本。原子力発電への依存度を低減させる必要があるが、そのためには日本社会・日本文明のあり方も根底から見直さなければならない、という提言。 甚大な被害を(特に原発事故により)被った日本だからこそ、新たな世界をリードできる。キリスト教などの一神教社会ではなく、仏教徒神道が共存する多神教の日本だからこそ新たな道を見出せる。

Posted by ブクログ

2015/11/14

福島の原発事故以降の日本がとるべき道筋について、宗教哲学者の著者が語った本です。 著者は、一神教と多神教の違いを文明論的な原理に拡張し、また、これからの日本に必要なエネルギー政策を生態圏の原理から導こうとしています。中沢新一といえば、浅田彰と並ぶニューアカデミズムの旗手であり、...

福島の原発事故以降の日本がとるべき道筋について、宗教哲学者の著者が語った本です。 著者は、一神教と多神教の違いを文明論的な原理に拡張し、また、これからの日本に必要なエネルギー政策を生態圏の原理から導こうとしています。中沢新一といえば、浅田彰と並ぶニューアカデミズムの旗手であり、フランス現代思想を自在に駆使しつつチベット仏教について論じる思想家として知られていますが、本書での著者の語り口はまるで梅原猛です。もっとも、アカデミズムの枠を飛び出す存在であるという意味では、はじめから両者は近かったといえるのでしょうけれども。 梅原に関していえば、アカデミズムではとうてい許容されないであろう、文明論的な大風呂敷の議論に対する多くの批判を浴びながらも、現実に中曽根内閣の政策決定にかかわろうとし、国際日本文化研究センターの設立に漕ぎつけるだけの「胆力」がありました。一方著者は今のところ、批判的知識人という、ある意味で気楽なポーズを崩してはいないようですが、もし今後著者が本書の示すような方向へと進んでいくのであれば、梅原のように生臭い現実の政治に積極的にかかわっていくことをいとわないでほしいと思います。

Posted by ブクログ

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