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熊野でプルーストを読む ちくま文庫
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熊野でプルーストを読む ちくま文庫

辻原登【著】

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熊野でプルーストを読む ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2011/08/11
JAN 9784480428561

熊野でプルーストを読む

¥220

商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2015/10/11

辻原さんの小説は幾つかしか読んでいないが、この人の文章の切れや語り方には驚き、凄い作家だと思っている。「熱い読書 冷たい読書」では読み手としても一流の人と知らされた。 創作の秘密を語り、自身の来し方、日々の雑記や読書を語る文章の数々。「回遊亭円木」「花はさくら木」は水の匂いや感...

辻原さんの小説は幾つかしか読んでいないが、この人の文章の切れや語り方には驚き、凄い作家だと思っている。「熱い読書 冷たい読書」では読み手としても一流の人と知らされた。 創作の秘密を語り、自身の来し方、日々の雑記や読書を語る文章の数々。「回遊亭円木」「花はさくら木」は水の匂いや感触のある作品だった。淀川や瀬戸内海の周遊。上海への渡航を語る文章もやはり水への思いに溢れている。 円朝は自作を速記に取らせ、それを彫琢し、新聞に連載したとのこと。二葉亭四迷に影響を与え、近代日本文学に寄与したとある。「円朝噺 夫婦幽霊」で知ったことだけれど、再認識。円朝の日本語は本所、深川あたりで使わられていた言葉とのこと。大川端の系譜というフレーズがまた頭に浮かぶが、どうだろう。 読書について。 チェーホフの短編の魅力を語る文章。僕自身は30年前に大学時代に読んだが、戯曲の台本として読んだように思う。随分地味な芝居だなとしか思わなかった。 もう一度、読み直せねば。 そしてH・ジェームスを語る文章。 (引用)「すべてを忘れようとして、つまり、恋を忘れて、あるいは新しい恋を求めて。そして死ぬためにやってくる。」 そしてトリュフォーの映画では、恰幅の良い男の肖像の前でこういう科白がある。「彼はアメリカ人だが、ヨーロッパが好きでイギリスに帰化した。僕は彼を通して死者を敬う心を学んだ。」写真の男はH・ジェイムズだった。 「ベニスに死す」「鳩の翼」「緑色の部屋」もいつか読まなければいけないね。

Posted by ブクログ

2012/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説愛に満ちた、良い本です。 気になった作家 ■ブーニン ■シンガー 再読したくなった本 ■「赤と黒」 もちろん辻原登の小説そのものを読みたくなった。

Posted by ブクログ

2012/02/18

[コメント] NHK BS「週間ブックレビュー」2012/02/04 6:30- 野崎 歓氏紹介

Posted by ブクログ

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