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法然入門 ちくま新書
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法然入門 ちくま新書

阿満利麿【著】

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法然入門 ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2011/08/10
JAN 9784480066220

法然入門

¥550

商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2020/02/29

「専修念仏」の立場を説いた法然の思想について、著者がみずからの解釈を提示している本です。 著者は、親鸞にくらべて徹底性を欠くと評価されることのある法然のことばを検討し、「対機説法」という観点からその解釈を試みています。また、武内義範や田村圓澄らの解釈を参照しつつ、法然が世俗的倫...

「専修念仏」の立場を説いた法然の思想について、著者がみずからの解釈を提示している本です。 著者は、親鸞にくらべて徹底性を欠くと評価されることのある法然のことばを検討し、「対機説法」という観点からその解釈を試みています。また、武内義範や田村圓澄らの解釈を参照しつつ、法然が世俗的倫理とは異なる立場における倫理を示していたと主張しています。著者は、念仏を唱えることにおいて阿弥陀仏が私のなかで働くことになると考えており、そのうえで「念仏に出逢う」ということが、みずからの悪業に気づき懺悔をおこなうことによって開始されると述べます。「出家」とは、そうした念仏と出逢い阿弥陀仏の悲願がみずからにおいて実現されることの「シンボル」であると主張しています。 宗教への関心が希薄になってしまった現代に生きる人びとにとって専修念仏の教えがもつ意味をわかりやすく解説することが、本書のねらいだといってよいでしょう。そうした著者のねらいは十分に果たされていると考えますが、その一方で、法然の思想を彼の生きた時代のなかで解釈するという立場からは、やや逸脱している叙述があるのではないかという印象もいなめないように思います。

Posted by ブクログ

2017/12/23

親鸞よりも史料が少ないから、いろいろと書きづらいんだろうね。 法然の言語の一貫性のなさあたりの記述は、「いやいやそれちょっと無理があるのでは?」という解釈が多かった。

Posted by ブクログ

2014/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] この世を生きる意味はどこにあるのか。 私たちは、人生の「意味」を求め「物語」を必要とする存在である。 とはいえ現実は、不条理と不安に満ちた人生の大海を漂いながら、答えのないままに、そのときどきの欲望に引きずられて生きてゆくしかない私。 法然は、そうした自己愛、愚かさ、無知にこそ人間の本質があると認め、まさに「極悪最下」の者こそ救われる物語を用意した。 悪人が善人になる必要はない、ただ生まれつきのままに、ありのままに念仏せよ―日本史上最大の衝撃を仏教界にもたらした易にして奥深い思想を、やわらかに解きほぐす入門書。 [ 目次 ] 第1章 「念仏為先」―すべては念仏のために 第2章 「念仏」を選ぶ―法然の生きた時代 第3章 「極悪最下の人のために極善最上の法を説く」―念仏の「力」 第4章 「おおらかさ」の秘密―専修念仏をどう実践するか 第5章 現世を生きるための「念仏」とは 補論 「伝記」から見た法然 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

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