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灯台守の話 白水Uブックス175
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灯台守の話 白水Uブックス175

ジャネットウィンターソン【著】, 岸本佐知子【訳】

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灯台守の話 白水Uブックス175

定価 ¥1,650

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 2011/08/10
JAN 9784560071755

灯台守の話

¥990

商品レビュー

3.8

32件のお客様レビュー

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2025/11/29

物語を語ることと、書物としての物語が絡み合っていくのと同時並行で、時代を隔てた2人の主人公(ダークとシルバー)の人生が記されていく。ヴィクトリア朝の実在の人物や実際の出来事と、トリスタン、アーサー王など物語の登場人物、さらには現代イギリスの日常生活が代わる代わる表れてくる。生々し...

物語を語ることと、書物としての物語が絡み合っていくのと同時並行で、時代を隔てた2人の主人公(ダークとシルバー)の人生が記されていく。ヴィクトリア朝の実在の人物や実際の出来事と、トリスタン、アーサー王など物語の登場人物、さらには現代イギリスの日常生活が代わる代わる表れてくる。生々しい愛情表現や暴力の描写と、幻想的な場面が短いスパンで繰り出されてくるから、読み手としては翻弄されっぱなしだった。こういうのを走馬灯のよう、って言うのかな?とにかく、物語の力を感じる不思議な小説。 盛りだくさんの内容なので、読み返してみたいと思う。タイトルになっているけれど、海に囲まれた灯台守の暮らしを描いた部分は特に。

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2025/04/17

二つの人生を紡ぎ、語られる、灯台守の物語。ダークの寓話とシルバーの実話、ひょっとすると二つの寓話を交互に繰り返し、円環か螺旋か時間は流れていく。その先にあるものは"i love you"。 語りかけるような厳しくも優しい文体、闇と潮を感じさせる表現、打ち捨てら...

二つの人生を紡ぎ、語られる、灯台守の物語。ダークの寓話とシルバーの実話、ひょっとすると二つの寓話を交互に繰り返し、円環か螺旋か時間は流れていく。その先にあるものは"i love you"。 語りかけるような厳しくも優しい文体、闇と潮を感じさせる表現、打ち捨てられた世界のような雰囲気と包み込むような浮遊感。小説が描く世界観に浸って読める傑作。

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2025/01/16

まるでオリバー・ツィストな始まり。 世界文学に孤児ものは数あれど、最も有名なのは英国のディケンズでしょう。 この作品は、Englandではなく Scotlandを舞台にしています。 灯台というのはいろいろとロマンがありますね。人情もので言えば、the light between...

まるでオリバー・ツィストな始まり。 世界文学に孤児ものは数あれど、最も有名なのは英国のディケンズでしょう。 この作品は、Englandではなく Scotlandを舞台にしています。 灯台というのはいろいろとロマンがありますね。人情もので言えば、the light between oceansとか日本の「喜びの悲しみも幾年月」とか。ホラースリラーにもなってthe lighthouse とか。「光を灯す男たち」もthe lighthouseと着想元が同じと思われる実話ベーススリラーでしたね。 そこへ来てこの作品は、ちょっと毛色が違う。先のように孤児ものの英国小説の伝統のあるような具合でかつマルケス的な魔術的リアリズムも感じられる。灯台ものも幅を広げた作品だとも言えるのかな。 代替可能なピューの存在は、西洋文学における変え難いアイデンティティを持つ個人ではなく、共同体の中の見えない語り手のような感じがして不思議。西洋とはいえその辺境とも言えるスコットランドであることに意味があるのかも。 ときに数百年前のようなプリミティブな力強さを感じさせるが不意にスタバなんか出てきて驚いて。そしたら、ジャネット・ウィンター自身が現代に生まれながら特殊な宗派の家族教育のもとで育ったある種の前時代性を内包した人ということらしい。 その不思議な...現代人に珍しい悠久の感覚が癖になる。

Posted by ブクログ