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ケアの社会学 当事者主権の福祉社会へ
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ケアの社会学 当事者主権の福祉社会へ

上野千鶴子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 太田出版
発売年月日 2011/08/05
JAN 9784778312411

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ケアの社会学

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2018/12/12

現行民法上で親への介護義務はない。扶養義務もない。 しかし、家族介護があることを前提に制度設計されてきた。 ケアする側の論理で制度を作り、ケアされる側の情報と経験は共有されてこなかった。 サクセスフルエイジング。 理想のケアは個別ケア。 ボランティアという継続性の保証を欠いた最適...

現行民法上で親への介護義務はない。扶養義務もない。 しかし、家族介護があることを前提に制度設計されてきた。 ケアする側の論理で制度を作り、ケアされる側の情報と経験は共有されてこなかった。 サクセスフルエイジング。 理想のケアは個別ケア。 ボランティアという継続性の保証を欠いた最適な活動にゆだねることは適切ではない

Posted by ブクログ

2015/10/12

著者自ら言うように本来は三冊はあるものをまとめたような大冊で何とか読了。 初めにケアの定義がされる。ともすれば高齢者介護に限定されがちなケアを育児まで広げること、歴史的には逆であるのだが。そして、ケアを複数の者が関わる相互行為、相互関係ととらえること、当事者主権の立場を鮮明にす...

著者自ら言うように本来は三冊はあるものをまとめたような大冊で何とか読了。 初めにケアの定義がされる。ともすれば高齢者介護に限定されがちなケアを育児まで広げること、歴史的には逆であるのだが。そして、ケアを複数の者が関わる相互行為、相互関係ととらえること、当事者主権の立場を鮮明にすること、他者に移転可能な行為としてのケアを労働としてとらえること。この視点を基礎に良いケアとは何かについて考察される。次に介護保険下での実践について、著者が、理想と考える協セクターについて、生協組織、特にワーカーズコレクティブの活動について考察。比較事例として、富山方式の小規模多機能と管セクターとして脚光を浴び、そして挫折したケアタウン鷹巣について。最後に次世代福祉社会の構想で終わる。家事労働を含む介護論、ケア論というのは、理念的に整理が難しいところであるが、フェミニストの社会学者の説くケア論というのは、ケアを考える上での基礎理論となると思わせる本であった。

Posted by ブクログ

2014/10/29

2段組500ページの大著でした。結局、3ヶ月くらいかかって読んだので、前半はすっかり忘れてしまいました。書評を見て、図書館に購入してもらい、それから1ヶ月ほど待って、2週間で前半を読んで、いったん返しに行ったら、他にもリクエストをしている人がいて、また1ヶ月以上待たされて、その後...

2段組500ページの大著でした。結局、3ヶ月くらいかかって読んだので、前半はすっかり忘れてしまいました。書評を見て、図書館に購入してもらい、それから1ヶ月ほど待って、2週間で前半を読んで、いったん返しに行ったら、他にもリクエストをしている人がいて、また1ヶ月以上待たされて、その後3週間かけてようやく読み終わりました。いろいろと批判されることも多いようですが、私は全体的に学ぶことが多かったと思います。ケアについての概論から、具体的な社会での取り組みまで。生協とワーカーズ・コレクティブのこと。富山の「このゆびとーまれ」の取り組み。秋田の「ケアタウンたかのす」で何があったのか。さらにはグローバリゼーションとケアについて。私自身は「自分は外で働いて稼いでくるから、おまえは家を守ってくれ」というような発想はもともと持っていないのですが、たぶん、マルクスにしても大半の政治家の皆さんたちも、そういう発想の下で政策に取り組んできたのだろうということが分かりました。それでは、もう立ち行かなくなってきているのだろうということも想像できます。2000万人からのゆるやかな連帯ができ、老障幼統合のユニバーサルな社会サービス法ができあがることを期待しています。さて、自分自身のことに置き換えて考えてみると、あと数年ほどで介護が必要になる老親をかかえる可能性もあります。そのとき自分はどうするのか。家族はどうして行くのか。現状では思考停止している状態です。そのときになってみなければ分からないというのが正直なところです。手元に置いておきたい本ですが、図書館にお願いしてしまいました。文庫になっている「家父長制と資本制」の方は購入したいなあと思っています。

Posted by ブクログ

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