拝啓 大阪府知事橋下徹様 あなたは日本を変えてくれますか？

倉田薫【著】

• 販売会社／発売会社: 情報センター出版局
• 発売年月日: 2011/07/28
• JAN: 9784795845336

商品レビュー

2014/11/02

大阪の重鎮・倉田池田市長が橋下府知事に啓上する、政治書簡のような一冊。
大阪を舞台に起きた幾つかの政治イベントを当事者の立場からドキュメント的に描いて持ち出し、破天荒で猪突猛進で（最近は独裁的ですらある）橋下府知事に対し、
「もう少し我を通すのを抑えて平和的にうまくやりなはれ。
　それをようせんなら、おたくの活躍の場は大阪やのうて国政や」
と言っている、そんな感じ。

落語のまち・池田の市長さんだけあって、冗談交じりで軽やかに、けど時に真剣な語り口で読みやすかったです。
本書の意図とは裏腹に、橋下府知事は手法の強硬さに拍車をかけ、平松大阪市長を追い出して大阪市を手中に収めるべくダブル選実施だとか何とか
まぁうまいこと行きませんね、倉田さん。
論戦で相手を論破して自分の主張を無理やり相手に飲ませる、と言うやり方は、物事の運び方としてはうまくないと私も思うのですが…。

ともあれ、和歌山の宗主国で笑、東京に次ぐ第二の都市・大阪の飛躍を、私も願っています。

2012/03/19

橋下現市長に一定の理解は示しつつも，やはり旧来の政治家という印象を受けた．
現在の日本の状況を考えると，擦り合わせによる最大公約数を求めるのが得意な人ではなく，選べる人が上に立つべきだ．

2011/10/25

池田市の倉田市長が書いた本。
『〜でございます』という文体とか、上から目線での意見がとにかく気になった。
単なる好き嫌いのレベルでの話で申し訳ないけれど、こういうのはあまり好きでない。

内容としてはそんなに深くもないけれど、現職の市長の視点からみた意見があり、体験談があり、面白いのは面白い。

大阪都構想はなんとなくわかってきたし、二重行政を解消する意味での期待感はあるけれど、他の柱である職員基本条例、教育基本条例についての議論はまだよくわからない。
そのへんを詳しく書いてある本があるといいなぁ。