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野兎を悼む春 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2011/07/28 |
JAN | 9784488245078 |
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野兎を悼む春
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商品レビュー
3.9
21件のお客様レビュー
シリーズ3作目。 これまでで一番おもしろかった。 今回の主役はなんと言ってもペレスの部下、サンディだ。 上司であるペレスの評価は毎回かなり低めで、 けっこう辛辣な言われようをされてきた、この頼りなげな青年。 その彼が生まれ故郷で起きた連続殺人事件の目撃者となり、被害者のうちひと...
シリーズ3作目。 これまでで一番おもしろかった。 今回の主役はなんと言ってもペレスの部下、サンディだ。 上司であるペレスの評価は毎回かなり低めで、 けっこう辛辣な言われようをされてきた、この頼りなげな青年。 その彼が生まれ故郷で起きた連続殺人事件の目撃者となり、被害者のうちひとりは彼の祖母だった。 これまでの印象は、ちょっといい加減で適当で、いいところなしな感じだったのが、今作では心優しく気遣いができ、家族思いで、ちょっとうぶな所もかわいくて、 一人きりでの出張シーンではまるで彼の母親にでもなってしまったかのように心配してしまった。 また、他のキャラクターも魅力的に描かれていて、 特に被害者となってしまったふたり、 自由奔放で快活な祖母や、その祖母と心を通わせる大学院生のハティもとても気になる存在だった。 登場したそれぞれの家族の人間模様もおもしろく描かれており、結末に驚きはそれほど感じられなかったものの、全体的としてはとても良かった。 いよいよラストの次巻も楽しみ。
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アン・クリーヴス、ペレス警部シリーズ3作目。1、2作は未読だが、十分楽しめた。部下のサンディ刑事が、帰省したウォルセイ島で祖母の遺体を発見する。古くからの島の歴史と濃密な人間関係が、美しい自然に中和されながら表現される。北欧ミステリーを彷彿とさせ、読み応えがある。優しい先輩ペレス...
アン・クリーヴス、ペレス警部シリーズ3作目。1、2作は未読だが、十分楽しめた。部下のサンディ刑事が、帰省したウォルセイ島で祖母の遺体を発見する。古くからの島の歴史と濃密な人間関係が、美しい自然に中和されながら表現される。北欧ミステリーを彷彿とさせ、読み応えがある。優しい先輩ペレス警部を慕う、サンディの成長物語でもある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シェトランドシリーズ第3巻。 じわじわと、このシリーズの良さ、アン・クリーヴスの良さがわかるようになってきている、気がする。 今回は春。 いつものシェトランド本島ではなく、ペレス刑事の部下のサンディ刑事の故郷、ウォルセイ島が舞台。 シェトランド本島よりさらに閉塞感が強いウォルセイ島でサンディが祖母の死体を発見する。サンディの従兄弟がウサギ狩りをしていて、誤って殺してしまったらしいが。。。 終盤まで、この事件が事故なのか、殺人なのか、そこすらわからないまま進む。はっきり言って、非常に地味な話。ただ、相変わらずのペレス刑事の手堅い捜査が面白い。ゆっくりではあるが一歩ずつ、確実に真相に迫る。この辺りはシリーズを追うごとに面白くなってきている。 次作でとりあえず第一部完らしい。楽しみ。
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