野兎を悼む春 の商品レビュー
シリーズ3作目。 これまでで一番おもしろかった。 今回の主役はなんと言ってもペレスの部下、サンディだ。 上司であるペレスの評価は毎回かなり低めで、 けっこう辛辣な言われようをされてきた、この頼りなげな青年。 その彼が生まれ故郷で起きた連続殺人事件の目撃者となり、被害者のうちひと...
シリーズ3作目。 これまでで一番おもしろかった。 今回の主役はなんと言ってもペレスの部下、サンディだ。 上司であるペレスの評価は毎回かなり低めで、 けっこう辛辣な言われようをされてきた、この頼りなげな青年。 その彼が生まれ故郷で起きた連続殺人事件の目撃者となり、被害者のうちひとりは彼の祖母だった。 これまでの印象は、ちょっといい加減で適当で、いいところなしな感じだったのが、今作では心優しく気遣いができ、家族思いで、ちょっとうぶな所もかわいくて、 一人きりでの出張シーンではまるで彼の母親にでもなってしまったかのように心配してしまった。 また、他のキャラクターも魅力的に描かれていて、 特に被害者となってしまったふたり、 自由奔放で快活な祖母や、その祖母と心を通わせる大学院生のハティもとても気になる存在だった。 登場したそれぞれの家族の人間模様もおもしろく描かれており、結末に驚きはそれほど感じられなかったものの、全体的としてはとても良かった。 いよいよラストの次巻も楽しみ。
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アン・クリーヴス、ペレス警部シリーズ3作目。1、2作は未読だが、十分楽しめた。部下のサンディ刑事が、帰省したウォルセイ島で祖母の遺体を発見する。古くからの島の歴史と濃密な人間関係が、美しい自然に中和されながら表現される。北欧ミステリーを彷彿とさせ、読み応えがある。優しい先輩ペレス...
アン・クリーヴス、ペレス警部シリーズ3作目。1、2作は未読だが、十分楽しめた。部下のサンディ刑事が、帰省したウォルセイ島で祖母の遺体を発見する。古くからの島の歴史と濃密な人間関係が、美しい自然に中和されながら表現される。北欧ミステリーを彷彿とさせ、読み応えがある。優しい先輩ペレス警部を慕う、サンディの成長物語でもある。
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シェトランドシリーズ第3巻。 じわじわと、このシリーズの良さ、アン・クリーヴスの良さがわかるようになってきている、気がする。 今回は春。 いつものシェトランド本島ではなく、ペレス刑事の部下のサンディ刑事の故郷、ウォルセイ島が舞台。 シェトランド本島よりさらに閉塞感が強いウォルセイ島でサンディが祖母の死体を発見する。サンディの従兄弟がウサギ狩りをしていて、誤って殺してしまったらしいが。。。 終盤まで、この事件が事故なのか、殺人なのか、そこすらわからないまま進む。はっきり言って、非常に地味な話。ただ、相変わらずのペレス刑事の手堅い捜査が面白い。ゆっくりではあるが一歩ずつ、確実に真相に迫る。この辺りはシリーズを追うごとに面白くなってきている。 次作でとりあえず第一部完らしい。楽しみ。
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ペレス警部シリーズも三作目。ペレスとの付き合いも深まってきました。 今回は前半かなりゆっくりじっくり進むので、最後の加速が印象的。 ところで、このシリーズの心の声が好きなんです。みんな、なかなか辛辣で、ニヤリとするところも。 シェトランドへ行ってみたい。
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構成や描写が巧みで、早々に物語の世界に引き込まれた。 登場人物が魅力的なだけに犠牲になってしまったのが辛くなったり、サンディの成長が嬉しかったり、最後の展開におお!と思った後になんとなく嫌な予感がしたり… 犯人は最後まで分からず、予想外の展開に驚きました。
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シェトランド島シリーズの三作目。 意外なことに、 ちょっとお荷物でぺレス警部をいらいらさせていた サンディ刑事のお話になっていた。 フェリーを日常的に使うような土地に住んだことがないので、 どんな感覚なのか、うかがい知れないところはあるが、 クリーニングを出しに行くのに、フェリーでシェトランド本島へ行くような すぐ近くの島、ウォルセイ島が舞台。 若くして未亡人となり、男性たちと浮名を流し、 知らないゴシップはなく、 ”魔女”とまで呼ばれていたサンディの祖母ミマが亡くなる。 サンディの従兄弟による散弾銃の事故と思われていたが…。 殺人事件やその事件がもたらす共同体や人間関係の緊張感が、 リアリティと言うよりかは、 自然な感じで描き出されているのがすごいと思う。 ロンドンへの出張についていけるかと思って目を輝かせていたサンディが、 ひとりで行くことになって怯えたところや、 ぺレス警部が子供を見送るような気持ちで送り出したところ、 無事、重要な出張をやり終えて、 サンディがちょっぴり大人になったところが面白かった。 そして、ぺレス警部はフランと結婚するの?
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シェトランド島、ペレス警部シリーズ3作目。 あらすじ ペレス警部の部下、サンディは別の島の出身。今、祖母の家の敷地で発掘調査が行われいる。祖母は派手で、今も昔も島の噂のたね。しかし、調査にきた女子学生とは気が合う。あるとき、害獣のウサギと間違えて、祖母が猟銃で撃たれた。ペレスは...
シェトランド島、ペレス警部シリーズ3作目。 あらすじ ペレス警部の部下、サンディは別の島の出身。今、祖母の家の敷地で発掘調査が行われいる。祖母は派手で、今も昔も島の噂のたね。しかし、調査にきた女子学生とは気が合う。あるとき、害獣のウサギと間違えて、祖母が猟銃で撃たれた。ペレスはその話を聞いて疑問を持つ。さらに、女子大生は敷地内の穴で自殺した。両方に関連があるらしい。 落ち着いた雰囲気の作品。小さな島で、第二次大戦からの歴史や、一族間の因縁が関係している。ドロドロしすぎないのは、島出身だけど、別のところで働いているサンディの視線が多いところや、事件捜査してるのに、夢見がち?なペレスがいるからかな。今回はほんのちょっと成長したサンディが主役だな。楽しかった。
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四部作の3冊目。 前作から一気読みです。シェトランド諸島の島各々の歴史や生活、人々の生きてる息遣いなども感じられてますますのめり込んでしまいそう。 もう、事故か、故意か、犯人は誰とかなんて関係なく、登場人物のそれぞれの魅力や愛情のやり取り(それが不器用であっても)に惹かれます。
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いくつもの家族の因縁がからまって、今にいたる。 じっくりじっくり読みました。このシリーズ、なんとも言えない、惹き付けられる感じがあります。あと1冊かぁ。 サンディの成長ぶりがいちじるしい!
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シェトランド四重奏3作目。ペレスの部下、サンディの故郷での話。おもしろくない訳ではなかったが、なかなか読み進めにくく時間がかかった。
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