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落園の鎖 狂犬と野獣 ラヴァーズ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 竹書房 |
発売年月日 | 2011/07/25 |
JAN | 9784812445433 |
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
首をながーくして、待ち続けていた「タンデム~狂犬と野獣~」の続編です。ほんと、待っていた甲斐があったと断言できる質の高さでした。 警視庁公安刑事と893のリスキーな協力関係が、今回も新たな事件で再始動。どこかの自然保護団体や、十数年前のテロ事件を首謀した教祖などを彷彿とさせる「ソイルロード」に潜入捜査を仕掛ける靫ら公安部。 前作の新興宗教は音で洗脳しようとしていましたが、今回は光の点滅。活動家リーダーである岩城の双子の孫が大きくかかわっています。 突き詰めるとBLの範疇ではあるけど、このストーリーはものすごく刑事モノとしてもよくできています。岩城の過去が元新左翼過激派だったことが、この団体の壮絶なリンチの原点であるところや、ナイーブな若者たちに環境破壊を訴えて自然や農業への回帰を呼びかけて集め、洗脳で結束を強化して武装集団を作り上げるところなど、思わず圧倒され、世界観に引きずり込まれます。 沙野センセの持ち味であるダークで容赦ない凄惨な描写が、最高に生きてる感じです。しかも、最近ではただドロドロしてるだけじゃなく、息抜きできるような軽いタッチで描かれている場面も多くなっていて、さらに垢抜けてます。 公的にも私的にも信頼できる刑事の協力者が登場する共通点では、「エス」を思い浮かべますが、内容的には全く異なるベクトルの作品。さらに言えば、協力者と刑事がこちらでは激しく濃厚に欲情しあう仲。 前作に増して、エロティックなシーンは増量パワーアップ。小山田センセの挿絵が半端なくエロス。そしてイラスト枚数もかなり多いです。 だんだん、互いに愛を感じるようになっていく二人の絡みは「真通」「あまね」とマジで呼び合いながらという赤面メロメロものになっているし。 今回、宮木がとても切ない鬼畜3Pに巻き込まれています。可哀そうにも使命をまっとうしようという健気さ、男気もみえてなかなか読ませる場面でした。陵辱も痛いだけではないのがさすがの腕前です。 まだ、事件は完全解決していないので、続編は必至。 読み応えのある密度を持った事件と、リスキーで濃厚な刑事×893の関係。どんな終結をむかえるんでしょうか?さらに期待度が高まったと言えます。
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あんなに否定していた峯上との関係だったのに今回は真道の気持ちに変化がみられました。 困った時に年下の暴力団の野獣、峯上周を頼っている真道。 命の危機に瀕した真道のところへ現れて、口付けられるなんて まるでヒーローのようで。 常時の時に「周」と呼ぶようになった真道の変化も面白い。 ...
あんなに否定していた峯上との関係だったのに今回は真道の気持ちに変化がみられました。 困った時に年下の暴力団の野獣、峯上周を頼っている真道。 命の危機に瀕した真道のところへ現れて、口付けられるなんて まるでヒーローのようで。 常時の時に「周」と呼ぶようになった真道の変化も面白い。 ソイルロードというカルト的集団に潜入の真道はコレでもかというほどボロボロで、痛々しかったのですが、周の愛に陰ながら守られていて凄くよかった。 激しくハードボイルドであまあまでした☆ 周が使いたがるあのフランス産のバターってエ**ですよね? あれってほんとにトロッと解けて芳醇な味わいなので、バター犬の餌には持って来いですね♪~
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新たな組織の出現によって靫が櫟のリズムに未だ囚われていることがわかり薄ら寒さを感じた。櫟のリズムを打ち消すはずの周のリズムが弱くなっているのは靫のトラウマの深さを物語ると同時に周との繋がりの危うさを示していて前半はもどかしかった。で、バター犬(笑)周の靫への感情はわかりにくいよう...
新たな組織の出現によって靫が櫟のリズムに未だ囚われていることがわかり薄ら寒さを感じた。櫟のリズムを打ち消すはずの周のリズムが弱くなっているのは靫のトラウマの深さを物語ると同時に周との繋がりの危うさを示していて前半はもどかしかった。で、バター犬(笑)周の靫への感情はわかりにくいようで実はわかりやすいかも。獰猛な野獣が見せるギャップに可愛さを感じてしょうがない。井戸の底とほっぺチューは私もお気に入り!「チワックス」だの「甘えたサン」だの靫のびみょーなセンスに笑えた。リズムの結末もまだなので続編希望!
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