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汚名 「九大生体解剖事件」の真相
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 1979/07/18 |
| JAN | 9784163351506 |
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汚名 「九大生体解剖事件」の真相
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第二次世界大戦中の九大「生体解剖」事件に学生として少しだけ関与した著者による、戦犯となった恩師のために真相究明するべくした地道な調査をまとめた本。 この本に書いてあったのは、「生体解剖」の有無ではなくて(読んだ感想としては、結論、「生体解剖」は無かったんだな、なんだけど)、戦争中...
第二次世界大戦中の九大「生体解剖」事件に学生として少しだけ関与した著者による、戦犯となった恩師のために真相究明するべくした地道な調査をまとめた本。 この本に書いてあったのは、「生体解剖」の有無ではなくて(読んだ感想としては、結論、「生体解剖」は無かったんだな、なんだけど)、戦争中の軍部の権力肥大とそれに振り回された非権力側(九大教授であっても!)の弱さと人情と保身、権力側の醜さ、それと社会全体にあるお上だけは守るという歪な意識だと感じた。お上は個人を守ってくれないのに。。 組織を守る意識が真相解明を阻み、誰かやどこかの保身だけに役立ち、反面、個人を破滅に追いやったり、その後の日本社会にとって浄化や改革を阻んだんだろうなとよく分かった。 「生体解剖」事件に関しては、人肉嗜食(無罪)というような猟奇的な表現も交えることで、日本人がこれまで信じていた権威を貶め、次の権威であるGHQが動きやすくするためにセンセーショナリズムにしたかったんだろうなと思った。それにのった東大教授やジャーナリズムは、公平ではなく、文中にあるとおり、翼賛から戦後の自由主義という権威にさっと鞍替えした、スマートに振る舞う「勝者」で、大意で見れば彼らを含めた組織に従い、彼らを守るための証言をした人物たちで罪はないのに戦犯になった人がいる。 過去の戦争のことを考える時、戦争が起きた時に自分が置き換わるだろう人の目線で考えることができるだろうか。証言からすると東大教授であっても客観視できないんだなと思った。著者は非常に抑えた表現をしていたけど、保身のためだとは思うけど、安全な立場から発言してるのに卑怯だと感じたほど。 戦争の可能性を語る時に、そうなっても自分が今と同じように自由にものを考え発言できると思ってないだろうか。この本を読めば、ある程度地位(九大医学部教授)があっても、そんなことはできない、特に日本では。ということがよく分かる。 今の首相を支持する人たちにぜひ読んでほしい本。
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