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蝶々殺人事件
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 1985/10/01 |
JAN | 9784041304099 |
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蝶々殺人事件
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商品レビュー
4.1
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金田一氏が有名すぎて霞んでしまったようですが、表題作は由利先生のシリーズ一作目。物語のつくりが綺麗でドキドキしました。その時代ならではの移動方法も新鮮で楽しめました。たくさんミステリを読んでいるともちろん気になる部分は出てくるのですが、それでも気になっただけで解くところまではとて...
金田一氏が有名すぎて霞んでしまったようですが、表題作は由利先生のシリーズ一作目。物語のつくりが綺麗でドキドキしました。その時代ならではの移動方法も新鮮で楽しめました。たくさんミステリを読んでいるともちろん気になる部分は出てくるのですが、それでも気になっただけで解くところまではとても無理で、最後まで読んでため息が出ました。同時収録の「蜘蛛と百合」「薔薇と鬱金香」はミステリとして読むと期待外れかもしれませんが、男女の愛憎とおどろおどろしさを堪能しました。好みはあると思いますが私はこの世界観がとても好きです。
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オペラ『蝶々夫人』のプリマドンナの失踪。 銀座を闊歩する、一人称が「ぼく」の美少女(!) 鳴り響く『アヴェ・マリア』の歌時計と秘密の花園。 浅黒い肌にしなやかな体躯。 四十代ながら輝くような銀髪を撫で付け、マドロス・パイプを燻らす由利麟太郎先生。 そして帝都の花形新聞記者である...
オペラ『蝶々夫人』のプリマドンナの失踪。 銀座を闊歩する、一人称が「ぼく」の美少女(!) 鳴り響く『アヴェ・マリア』の歌時計と秘密の花園。 浅黒い肌にしなやかな体躯。 四十代ながら輝くような銀髪を撫で付け、マドロス・パイプを燻らす由利麟太郎先生。 そして帝都の花形新聞記者である三津木俊介。 袴姿でもじゃもじゃ頭の金田一耕助とは好対照の二人。 彼らのめくるめくスタイリッシュな探偵譚は現代でも充分需要があるのではないだろうか。 このシリーズ、是非復刊してほしい。 表題作を含む三篇収録。 『蝶々殺人事件』 コントラバスケースのなかに薔薇の花弁に覆われおさまっていた、世界的ソプラノ歌手の死体。 特上探偵小説トッピング全部乗せ。 鮮烈なビジュアルに始まり、暗号、アリバイ崩し、密室殺人、それからそれから...... ありとあらゆるミステリのギミックがたっぷり詰まって「間奏曲」と称した読者への挑戦状まである。 そして三津木俊介の友人で探偵小説家S・Y氏(横溝正史?)の川柳 「探偵はみんな集めてさてといい」 よろしく由利先生の謎解きと大団円。 予想外の角度からのサプライズもあり最後まで油断できない。 雰囲気も趣向も異なる金田一ものの第一作『本陣殺人事件』と同時並行で執筆していたというから凄い。 しかもクオリティも『本陣』と並ぶ横溝ミステリの傑作。 『蜘蛛と百合』 夏の宵の恋の冒険を語る美少年の事 並びに銀座裏にて蜘蛛の怪を見る事 喪服を着た嘆きの美少女の事 並びに奇怪な蜘蛛の絵姿の事 各章のタイトルも雰囲気たっぷり。 銀座のLady'smanの殺人に端を発する怪しげな事件。 『薔薇と鬱金香』 鬱金香とはチューリップのこと。 マダム・チューリップの異名を持つ上流階級夫人をめぐる耽美で幻想的な事件。 表題作以外は本格度は低めだが、退廃的で馨しい香り豊かなミステリ。 横溝正史は金田一耕助ばかりではないことを実感した。 由利麟太郎シリーズ、もっと読みたい。 ただ巻末の解説で『夜歩く』の決定的なネタバレがあったのには泣いた。 楽しみに積んでいたのに......
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