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タッソオ 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 1992/02/01 |
| JAN | 9784003240755 |
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タッソオ
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タッソオ
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
子供は芸術家だ。芸術には子供のような純粋さ、周囲に構わず没頭する集中力が必要なのだろう。しかし生活するには我慢や思い遣り、駆け引きも必要。詩人であると同時に政治家でもあったゲーテの心の葛藤はさぞ大きかったろう。芸術は葛藤の中から生まれるんだろう。動きや場面転換が少なく台詞が多いこ...
子供は芸術家だ。芸術には子供のような純粋さ、周囲に構わず没頭する集中力が必要なのだろう。しかし生活するには我慢や思い遣り、駆け引きも必要。詩人であると同時に政治家でもあったゲーテの心の葛藤はさぞ大きかったろう。芸術は葛藤の中から生まれるんだろう。動きや場面転換が少なく台詞が多いこの作品は現代的な気がする。ゲーテの作品はどれも暖かみがあって救われない酷さがない気がする。すべてが最後、ファウストに結実し昇華されていくのかもしれない。
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16世紀のイタリアに実在した詩人を主人公とした、ゲエテの戯曲。 自意識過剰で、思い上がりが強く、独り善がりで偏狭で、激情家にして被害妄想的ないじけ屋、そして性急に極端から極端へと走る、そんな頑なに強張って自閉した「若さ」。それを窘める抑制と中庸を備えた「大人」たちの言葉が、ま...
16世紀のイタリアに実在した詩人を主人公とした、ゲエテの戯曲。 自意識過剰で、思い上がりが強く、独り善がりで偏狭で、激情家にして被害妄想的ないじけ屋、そして性急に極端から極端へと走る、そんな頑なに強張って自閉した「若さ」。それを窘める抑制と中庸を備えた「大人」たちの言葉が、まるで自分自身に向けられているかの如く、胸に苦く響く。 "タッソオどの、そんな行きかたではいつまでたってもお友だちはできませんよ。その道をゆけば、寂しいくさむらや静かな谷間をさまよい続けるようになってしまいます。次第に気持ちがぜいたくになり、外部に欠けている黄金時代を自分の心中にうち建てようと努めることになります。そんな企てが成功するわけないのですけれどね。" "・・・内省するだけではいかなる人間も自己の本体を会得することはむずかしい。それは自分の尺度で自分を過小に測ったり、残念ながらしばしば過大に測ったりするからだ。人間は人間と交わってのみ自己を会得する。実生活だけが各人にその本来の面目を教える。" "あの弱輩が何を妄想しておりますやら。おのれの値打と運命をなんと大げさに思い描いておりますことか。料簡もせまく世間みずのこととて、若い者はおのれこそただ独り選びぬかれた人物と思いこみ、相手かまわずどんなことでもしでかします。" "仕合わせな若者です。欠点は美点とかぞえられてしまうし、少年のまねをするのが大人になってもまだ公々然と許されているし、自分の弱味を愛嬌と考えて自慢することもできるのですからな。" "あの男の精神は万物の究極を把握しようとしますが、それは、何百万人中の一人にすらめったにできないことです。・・・。結局はなんの発展もなく再び自己のなかへ落込んでしまうのです。" "迷っている人間は、正しい洞察と力量との足りない分を激情で埋めあわせるものです。" "人生の辛労に教えられなければ人生の宝のねうちはわかりません。" "・・・、彼のすきなところで、ここにはないものを、実はここでなければ再び見出しがたいものを、さがし求めるだけの時間をお与えになるのがよろしゅうございます。" "お前は何を考えても何を行っても結局は必ずお前自身のなかへ深くおちこんでしまうのだな。吾々の周囲には、運命の掘った深淵がいくつもいくつも控えている。が、この吾々の胸のなかにあるのが最も深い淵だ。そして吾々はついふらふらとその中へとびこみたくなるのだ。お願いだから、お前自身からむりにも離れることだ。詩人[=若者=芸術家]として失うものを、人間[=大人=世人]としては獲得するのだから。" 最後に引用したアントニオの忠告に対するタッソオの叫びは、悲痛だが、共感を覚える。 "昼も夜も胸のうちに動いてやまぬこの衝動を私は押しとどめることができません。思考と詩作とをゆるされないとすれば、私にとって生活はもはや生活でなくなります。" タッソオにアントニオがかける次の言葉が、印象に残る。 "元気をお出しなさい。あなたはあんまり自分に負けすぎますぞ。" 然しタッソオは打ちひしがられたままに、戯曲の幕は下りる。
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タッソオと言えばソネット、と、16世紀イタリアの詩人に馴染んだ者として。ゲーテがこの詩人に何事かを仮託した意味が、なんとなくわかるような気がするのです。だからこそ私は『タッソオ』というタイトルだけで、これを手に取りました。筋立てについて書くのは控えますが、ゲーテにとっては、タッソ...
タッソオと言えばソネット、と、16世紀イタリアの詩人に馴染んだ者として。ゲーテがこの詩人に何事かを仮託した意味が、なんとなくわかるような気がするのです。だからこそ私は『タッソオ』というタイトルだけで、これを手に取りました。筋立てについて書くのは控えますが、ゲーテにとっては、タッソオ、アルフォンス、レオノレ、アントニオ、といった人物(と、その名前)がどうしても必要だったのではないでしょうか。『イタリア紀行』をちゃんと読まなければ、これ以上のことは言えませんね、きっと。
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