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大いなる遺産(下) 河出文庫
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大いなる遺産(下) 河出文庫

チャールズディケンズ【著】, 佐々木徹【訳】

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大いなる遺産(下) 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2011/07/06
JAN 9784309463605

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商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2023/04/09

下巻は一気読み。古典で一気に読めるなんて!ディケンズすごい! なんていうかもう小説全体が英国流のシニカルな笑いに満ちている。 ヒップの本当の恩人が誰であるか分かったときもそう。自分が裏切ってきたと思っていた故郷の恩人に胸の内を打ち明け、新たなスタートを切ろうとしたときに、相手から...

下巻は一気読み。古典で一気に読めるなんて!ディケンズすごい! なんていうかもう小説全体が英国流のシニカルな笑いに満ちている。 ヒップの本当の恩人が誰であるか分かったときもそう。自分が裏切ってきたと思っていた故郷の恩人に胸の内を打ち明け、新たなスタートを切ろうとしたときに、相手から幸せの仕返しを受けたときもそう。 一番好きなキャラクターはウェミック。シティ(ロンドンの仕事場)にいる時はカリスマ弁護士ジャガーズの有能な秘書として自分を出さずに淡々と仕事をこなしているのに、ウォルワースの城(郊外の自宅)へ帰ると全然違う。城の前に跳ね橋を付けたり、毎日決まった時間に大砲を打ち鳴らしたり、居間のドアに楽しい仕掛けをしたりして、シニア(父親)との穏やかでユーモアに満ちた生活を楽しんでいる。郵便ポストのような口を開けて食事をし、やることがミスター・ビーンみたいに面白い。「ちょっとした散歩に付き合って下さい」とヒップを連れて歩いた先にたまたまのように教会があって、その中にウェミックの花嫁が待っていた。この憎らしいくらい気の利いた演出の、でもささやかすぎる結婚式の数少ない参列者のなかにヒップを選んでくれた。弁護士事務所のクライアントであるヒップに私的にはそれくらい友情を抱いていたというところに心が温まる。 カリスマ弁護士ジャガーズもその強面と仕事での断固とした態度の裏には依頼人の人生について人知れず深く考えていて素敵。 英国人って恥ずかしがりやなんでしょうね。 そして、誰よりもヒップの本当の恩人…。人の価値は見かけや生まれや育ちで決まるものではないのですね。 「プライドには色んな種類があると思うの」という、上巻でのビディの言葉が印象的でした。 イギリスは階級による格差がはっきりしていると言うけれど、そこを超える冒険をしたヒップを通じて“本当の善とは何か”というのを考えさせられ、読者としても成長したと思います。 笑いもサスペンスも冒険も教育もあるエンターテインメント小説でした。

Posted by ブクログ

2022/12/20

「大いなる遺産」が誰からの贈り物なのか、物語が展開していく。 友情、恋愛、ユーモア、ミステリなど、あらゆるテーマを内包していてかつ読みやすく、面白い。 テーマの豊富さに加えて、掌を返す人と変わらない人、都会と田舎、金持ちと貧乏、さまざまな対比が織り込まれていて、何を軸に読み進...

「大いなる遺産」が誰からの贈り物なのか、物語が展開していく。 友情、恋愛、ユーモア、ミステリなど、あらゆるテーマを内包していてかつ読みやすく、面白い。 テーマの豊富さに加えて、掌を返す人と変わらない人、都会と田舎、金持ちと貧乏、さまざまな対比が織り込まれていて、何を軸に読み進めるかによっても感じ方が変わるように思う。 あとはやっぱりキャラクターが立ってるなぁと思う。かなりの人数が登場するがみんなそれぞれに個性的で、好きな登場人物がわかれそうだなと思った。ウェミックが良い。 345 「今日は痛みはひどいですか?」 「文句は言わねぇよ、ピップ」 「ほんとに一度も言いませんね」

Posted by ブクログ

2022/07/31

これまた良い出会いをした。 田舎に暮らす貧しい少年が、 謎の人物から遺産を継ぐことになり、 そこから大きく揺れ動く人生を描いた作品。 物語として、本当によく出来ている。 徐々に新たな真実が明るみになり、引き込まれていく展開設定、 絶望と希望の良い塩梅、入念な人間観察に基づい...

これまた良い出会いをした。 田舎に暮らす貧しい少年が、 謎の人物から遺産を継ぐことになり、 そこから大きく揺れ動く人生を描いた作品。 物語として、本当によく出来ている。 徐々に新たな真実が明るみになり、引き込まれていく展開設定、 絶望と希望の良い塩梅、入念な人間観察に基づいているであろう愛すべき個性的な登場人物たち、然るタイミングで然る展開が来る嬉しさ。 ピップ(と私たち)はいずれ帰るべきところに帰っていく、汚された気持ちは浄化されていく。 気づかなかった愛に気づき、 許せなかった人を許していく。 それが人生なんだと思って、 涙腺がどんどんゆるくなっていく。 赦し、信仰、恋愛、友愛、家族愛。 そして私たちの身近にある問題。 この作品が初めて世に出てから幾年も経ているが、 拝金主義で利己的な人間に溢れている世の中。 現代に生きる私たちもそんな社会に揉まれて、 人に裏切られ、裏切り、憎まれ、憎んで、 届かなかった愛や拒んだ愛も数えきれぬ程あるだろう。 そんな時に私たちに慰みと内省する時間を与えてくれるのが、こういった類の物語なのだろう。 物語に人生への、そして愛への礼賛を求めずして、 何を求めよう! そんな気分に最近はなっているな。 

Posted by ブクログ

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