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鴎外と神奈川
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 神奈川新聞社 |
発売年月日 | 2004/01/01 |
JAN | 9784876453399 |
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鴎外と神奈川
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鷗外は津和野出身の作家というイメージが強く、特には神奈川と関係がないのではと思っていたため、その関連性が気になって読んでみました。 神奈川とのかかわりといえば、鷗外が横浜市歌を作詞していることくらいしか思い浮かびません。 著者は大学教授で、新聞掲載された論文集になっています。 ...
鷗外は津和野出身の作家というイメージが強く、特には神奈川と関係がないのではと思っていたため、その関連性が気になって読んでみました。 神奈川とのかかわりといえば、鷗外が横浜市歌を作詞していることくらいしか思い浮かびません。 著者は大学教授で、新聞掲載された論文集になっています。 細かく作品に焦点を当てて論じられていますが、『うたかたの記』と『舞姫』くらいしか知らない私には、馴染みが薄く、自分の基礎知識の薄さから話を理解できないのが残念でした。 著者がドイツの日本語専攻大学生に、漱石と鷗外どちらが好きかと聞いた時、鷗外と答えた学生が多かったというのが意外でした。 日本では、漱石の方が人気が高い気がします。言文一致体の読みやすさが何よりの魅力です。 鷗外が渡欧のために出港した場所、そして舞姫のエリーゼが主人公を追って来日した場所が横浜港だということからの関連性への言及は、ちょっと甘さがあるように思いました。 当時、外国への航路が開けていたのは、一般的にまず横浜だったのですから、なんの特別な設定もありません。 しかし静御前をヒロインにした『静』は、鎌倉が舞台となり、戯曲『曽我兄弟』は小田原が舞台となっているなど、作品を見ると確かに県内が舞台となっているものも多いと感じられます。 ただ、森茉莉のエッセイの中から中華街の一文を抜き出してくるなど、こじつけに思われるような箇所も多く、(地域性との関連をメインにした論文だと、とことん細部にわたって採り上げなくてはいけないものなのだろうか)と思いました。 全般的にピンとくる内容ではありませんでしたが、鷗外と神奈川との関連性についてよくまとめられています。 ただ、あくまで専門的、学術的な論集という形式となっており、一般向けに理解しやすいような書き方とは思えない節もあったため、あまり深い興味は惹かれませんでした。
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