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芭蕉俳諧論集 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1993/02/01 |
JAN | 9784003020654 |
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芭蕉俳諧論集
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芭蕉に関連する文献から、芭蕉が連歌や俳諧に対して行つた評価や選定基準を集めたもの。個人的には、出典や人物関係をもう少し詳しく解説してほしいところ。突然の切り取りで状況を呑み込むのが大変だつた。基本的に作品を知つてゐるひと向けのものか。 芭蕉の目指したもの。不易流行。常に新しく。け...
芭蕉に関連する文献から、芭蕉が連歌や俳諧に対して行つた評価や選定基準を集めたもの。個人的には、出典や人物関係をもう少し詳しく解説してほしいところ。突然の切り取りで状況を呑み込むのが大変だつた。基本的に作品を知つてゐるひと向けのものか。 芭蕉の目指したもの。不易流行。常に新しく。けれどそれは大きな流れからはみ出ることはなく。単にバランス感覚を言つたものではない。ことば、それ自体がすでに太古からの感覚に従つてゐる。共通認識のないことばなどない。けれど、そこにはつと驚く様な新しさ、意外性が生まれることがある。芭蕉はそのことに気づいた。 わずか17文字の中、あるひは31文字を互にやりとりする場の中で。あへてことばにしないところに何かが存在する。実際に事物を前にしてただそれをそのまま詠んでは流行は生まれない。けれど、イメージだけの虚だけでは実感が伴はない。軽すぎては下品。重すぎても下品。芭蕉の感覚はそれを間違ひなく捉へてゐた。自分の感覚の普遍性と独自性を誰よりも知つてゐる者の意識。 句会の評定は芭蕉の言語感覚、詩的感覚に従つてなされる。それはことばで論ずるよりも、どれがよくてさうでないのかただ見せることでしか伝へることができないからだ。 だから、芭蕉は俳諧とは何か、不易流行とは何か、さびとは軽みとは何か論ずることはない。芭蕉の信じたものこそ俳諧になるのだ。
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