星どろぼう 海外秀作絵本

アンドレア・ディノト(著者), アーノルド・ローベル(著者)

• 販売会社／発売会社: ほるぷ出版
• 発売年月日: 1978/05/01
• JAN: 9784593500710

商品レビュー

2024/07/08

『星どろぼう』　（ほるぷ出版）
アンドレア・ディノト　ぶん
アーノルド・ローベル　え
やぎた　よしこ　やく

表紙から大好きな絵本です。(*´ω｀*)
独身の頃、偶然入った本屋で見付けて、ユーモアを感じる魅力的なタイトルと表紙画に一目惚れでした。笑

その表紙画は。夜、嬉しそうに樽いっぱいの星を抱えて走る星どろぼう。表情が何とも言えず嬉しそう。樽から溢れ出る、様々な模様のまるい星がキラキラ輝き、星どろぼうを照らしています。

見開きも、お話も、すべて色彩は表紙と同じです。黒とオレンジと黄色で描かれた夜の世界は、星のまわりの白い余白が光を放ち、輝いているようです。

どろぼうは、空の星に　さわりたくて　さわりたくて　たまりません。

ある晴れた晩に、村の人たちがぐっすり眠り込んでから〜（なんと！）どろぼうは空にはしごを掛けて、星をぜんぶ取ってしまいます。

さあ、村人たちはびっくりぎょうてん。空に星は一つもありません。
（でも、まだ夜空にはお月さまがありますね。）
村人たちは星を取り戻すため、月に罠をしかけます。ひとりの若者が月にはしごをかけて登っていき、隠れてどろぼうを待つことに。

あっさりと捕まる星どろぼう。しかし、星を空に戻す方法が誰にもわかりません。

その方法は〜星に願いごとをすること〜

ちょっとネタバレになってしまいましたが、空にはしごが掛けられたり、星に触れることが出来たり。夢のある朗らかなストーリーと温もりあるイラストにほっこりです。（どろぼうはダメですけどね笑）

何だか嬉しそうな星どろぼうに癒されますよ〜
願いごとが叶ってよかったね。(*´꒳`*)

2008/02/19

ずいぶん前に読んだのに、今も深く印象に残っています。

お話の構成が素晴らしいです。悪人のはずのどろぼうでさえ、最後にはヒーローに見えてきます。絵は、アーノルド・ローベルです。