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慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/06/28 |
JAN | 9784101226347 |
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慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
明治○年はそのまま彼らの年齢になるという7人の個性的な巨人。夏目漱石、正岡子規、幸田露伴、尾崎紅葉、宮武外骨、南方熊楠、そして斎藤緑雨(この人だけ知りませんでした)。彼らの生きた時代が慶応3年、明治5年・・・そして27年まで7本の糸を紡ぐように語られるユニークな本です。彼らが実は同級生で子供時代から遭遇していたり、お互いに洒落を飛ばしたり、現代のように短縮言葉で話をしていたり、青春時代を謳歌する彼らに親しみを覚えました。改めて思うのは、この時代はマスコミの勃興期で、新聞記者だった紅葉、露伴、漱石、緑雨等、今のように作家と明確に分かれていないということも作家の誕生史を見るような思いがしました。
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私の知的好奇心を充分に満足させていただき、ほんとうに有難うございます。七人どころか生涯の友であった漱石と子規が同じ年に生まれたことも露知らず、漱石フリークを気取っていたことが恥ずかしい。著者あとがきで「本当に面白いのは明治二十年代半ばまで」と述べる通り、その頃の文学史(文化史)を...
私の知的好奇心を充分に満足させていただき、ほんとうに有難うございます。七人どころか生涯の友であった漱石と子規が同じ年に生まれたことも露知らず、漱石フリークを気取っていたことが恥ずかしい。著者あとがきで「本当に面白いのは明治二十年代半ばまで」と述べる通り、その頃の文学史(文化史)をテーマにしているので、若くして成功した紅葉や露伴の話が多くなっている。子規もいろいろと活躍するのだが、漱石との絡みをもっと示してほしかった。それ以上に願わくば、夏目漱石を中心とした人間タペストリーを著してもらいたい。
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あぁ、なんで日清戦争前夜までなのだろう。旋毛曲りの7人の、それぞれの 終焉までを描いて欲しかった。 でも、明治35年に最初に世を去った子規から、昭和30年まで長生きした 外骨までを描いたら、怖ろしい巻数になりそうだけれど。笑。 明治時代と言えば遠い昔なのだが、そんなことを感じ...
あぁ、なんで日清戦争前夜までなのだろう。旋毛曲りの7人の、それぞれの 終焉までを描いて欲しかった。 でも、明治35年に最初に世を去った子規から、昭和30年まで長生きした 外骨までを描いたら、怖ろしい巻数になりそうだけれど。笑。 明治時代と言えば遠い昔なのだが、そんなことを感じさせないくらいに 7人の生きた世相を描いた本書は読み終わるのが惜しいくらいに面白い。 7者7様、時にその道は交わり、時にすれ違い、時に離れ。近代日本の 夜明けの時代の青春がぎゅっと詰まっている。 ただし、明治文学の基礎知識がないと混乱するかも知れぬ。ある程度、 7人それぞれの来歴を知ってから読むのがいい。 今では高層マンションが建つ東京・石川島もこの頃は監獄だったんだよ なぁ。外骨先生、収監されても監獄で本を出版しようとしているし。笑。 また、7人を取り巻く人々も、坪内逍遥、二葉亭四迷、淡島寒月、森鴎外、 泉鏡花等々、オールスター揃い踏みだ。 尚、漱石書簡集でも読んだが、漱石が親友・子規に宛てた手紙が大好きだ。 その子規が亡くなった時、漱石はロンドンにいたんだよなぁ。しみじみ。
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