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福島原発の真実 平凡社新書594
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2011/06/24 |
JAN | 9784582855944 |
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福島原発の真実
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商品レビュー
4.1
36件のお客様レビュー
先日から関西電力役員らの金品受領が問題になっていて、タイムリーな内容だった。この「福島原発の真実」の舞台は、著者の佐藤栄佐久氏の1988年知事就任から2006年辞任までの18年間が中心に描かれているが、原発政策は国、その中でも経産省が推進役となっていることがよく分かる内容だった。...
先日から関西電力役員らの金品受領が問題になっていて、タイムリーな内容だった。この「福島原発の真実」の舞台は、著者の佐藤栄佐久氏の1988年知事就任から2006年辞任までの18年間が中心に描かれているが、原発政策は国、その中でも経産省が推進役となっていることがよく分かる内容だった。経産省の役人がなんのメリットもなく苦労して推進役を買ってでるわけなく、そうした面をもう少し知りたかった。
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他の方がほめていたのを見て読んだのですが、少々期待外れでありました。これは氏にとっての真実ではありますが、この消化不良感は、どこか偏った真実だからなのかもしれません。
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◆福島県の元知事の自叙伝が読まれるべき理由は、原発事故が起こったからではない。原発建設とその後の稼働の内幕を見るに、日本に潜在する情報公開制度の根深い問題が暴露されるからだ◆ 2011年刊行。 著者は元福島県知事。 刊行は、あの「フクシマ」後であるが、本書はむしろ1988...
◆福島県の元知事の自叙伝が読まれるべき理由は、原発事故が起こったからではない。原発建設とその後の稼働の内幕を見るに、日本に潜在する情報公開制度の根深い問題が暴露されるからだ◆ 2011年刊行。 著者は元福島県知事。 刊行は、あの「フクシマ」後であるが、本書はむしろ1988~2006年まで福島県知事の職にあった著者が、使用済み核燃料とその再処理、これらを巡るデータ改竄と隠蔽につき、東京電力、経済産業省、保安院、さらに県議会(特に自民党議員)、原発立地自治体の首長らとの交渉・対抗関係を赤裸々に暴露した自叙伝である。 細かいところはともかく、原発推進側・電力会社側におけるデータ改竄から隠蔽と、唖然とする状況が続き、こんな体たらくなのに推進側が「信用しろ」などと言えるなぁ、という内実が開陳される。 最近、どこを見ても国家情報の公開の不誠実さが目に付く。しかし、保管している情報が改竄されていたというのは極めつけである。公開しても正しいことが判らない。そんなものしかない中で国の舵取りなんぞ出来るんだろうかと……。 そして、原発立地自治体への巧妙な交付金の交付の仕方に見え隠れするのは真からの合意形成を捻じ曲げる姑息さ。自治体と国との交付金を巡る馴れ合いは1/30号「週刊エコノミスト」伴英幸氏の寄稿記事にもあったところだ。まったくもって御しがたい。 このような内実が判る本書は、単にフクシマ原発事故に関連するというだけに止まらず、広範に一読されるべきであろう。原子力発電問題だけではなく、情報公開のあり方とどのような制度が望ましいかについて考えを深めるために。
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