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映画もまた編集である ウォルター・マーチとの対話
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映画もまた編集である ウォルター・マーチとの対話

マイケルオンダーチェ【著】, 吉田俊太郎【訳】

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映画もまた編集である ウォルター・マーチとの対話

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 2011/06/23
JAN 9784622076070

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商品レビュー

4.3

7件のお客様レビュー

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2021/05/29

https://www.shinchosha.co.jp/harukimurakami/review/353428-r.html

Posted by ブクログ

2018/03/19

むちゃくちゃおもしろかった! 映画関連本の最高傑作と言っていいんじゃないかな。 すべてのページ、すべての話題が驚きと深遠さに満ちいていると言っても過言ではないと思う。 対談本って、読んでみると期待外れなことが多いのだけれど、インタビューする方もされる方も超一流だと、こんなにも深く...

むちゃくちゃおもしろかった! 映画関連本の最高傑作と言っていいんじゃないかな。 すべてのページ、すべての話題が驚きと深遠さに満ちいていると言っても過言ではないと思う。 対談本って、読んでみると期待外れなことが多いのだけれど、インタビューする方もされる方も超一流だと、こんなにも深くおもしろくなるんだなぁ、とビックリです。 本書の内容にはいろいろ驚かされたけれど、いちばん衝撃だったのは、編集時には、セリフも含めてすべてのサウンドを消して、サイレント映画として編集するということ。 最初はええ?!と思ったけれど、もし、自分が映像の編集とサウンドの仕上げを任されるとしたら、と考えてみると、そのやり方は非常に理に適っているようにも思えます。あくまでも想像でしかないですが。 以前読んだ脚本関連の本に、ヒッチコックもディズニーもストーリーを全部固めた後、最後の最後にセリフを考えたと書いてあったけれど、そういう意味ではセリフの細かい言い回しや表現は、映画にとってはBGMや効果音に比べれば、それほど決定的なものではないのかもしれないなぁと思いました。 考えに考え抜かれたあとにくる、偶然のような出来事や、作り手のインスピレーションのようなものが驚くような効果を上げる、ということについては何度も何度も主題をかえては繰り返し語られています。 でもこれは、クリエイティブな仕事かどうかに関係なく、多くの人がなんとなく理解している人生の不思議でおもしろい部分の一つなんじゃないかなぁと思う。 そして、それらを補足するエピソードがびっくりするほど広く深い知識にもとづいていて、とにかく素晴らしかったです。 コッポラやジョージ・ルーカス、オーソン・ウェルズといった天才たちのエピソードもとてもおもしろかった。 ある意味で対等な「仕事仲間」ならでは、な視点のものばかりで、その関連の映画をもう一度見直したくなるような興味深さ。 俳優から見た監督像はよく公開前などに耳にしますが、この本ほど作品の方向性や内容にかかわるようなディープな話はあまり表に出ないので、とても新鮮でした。 訳者あとがきも良かった! 私がこの本に対して感じたことが全部凝縮されて書かれてあって、全面的に同意しかありません。 特に、「本書でふたりが繰り広げる会話には、深遠な知性と親しみやすい ”変わり者” の人間性が存分に発揮されている」というあたり、「さすが翻訳者、うまいこと言う!」と深くうなずきました。

Posted by ブクログ

2013/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 『イギリス人の患者』(ため息の出るような美しい小説)で世界的な評価を持つ著者が、同作を原作とする映画『イングリッシュ・ペイシェント』(これまたため息が出るほど美しい)の編集を担当したウォルター・マーチの、映画編集のディテール技術とその視点哲学を探ったロングインタビュー。  ウォルターを、「科学的知識と形而上学的思索の世界を隔てる壁を越えて、両方の世界を同時に眺め」られる人物だと評する著者に導かれるままに、ウォルターの具体的かつ思弁的な言葉に耳を傾けていると、読者は、映画を完成された作品としてではなく編集作業として経験することになり、映画がどのようにして観客に届くのかを身をもって体感することになる。それはまるで、暗闇にゆっくりと光が差し込み、そこにあるモノの形が次第に少しずつ見えてくるような、まさに映画的な愉楽だ。  映画の編集とは、つまりは数々の化学反応を引き起こすことなのだが、それをプラスに増幅させるのは、「観察に観察を重ねる発見」だとウォルターは言う。モノづくりの基本は、ジャンルの垣根を越えて普遍だ。

Posted by ブクログ

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