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嫁の遺言
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/06/18 |
JAN | 9784062169370 |
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嫁の遺言
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商品レビュー
3.4
20件のお客様レビュー
加藤元さんの作品を立て続けに三作読んだ。 『本日はどうされました』(2020年)、『四百三十円の神様』(2016年)、本作(2011年)と遡る形で読んだけど、一貫して読みやすく、読ませる作品。 表題作の評価が高いようだけど(なので表題に選ばれる訳でしょうが)、不器用な不良の良く...
加藤元さんの作品を立て続けに三作読んだ。 『本日はどうされました』(2020年)、『四百三十円の神様』(2016年)、本作(2011年)と遡る形で読んだけど、一貫して読みやすく、読ませる作品。 表題作の評価が高いようだけど(なので表題に選ばれる訳でしょうが)、不器用な不良の良くんと彼の出所を待つラーメン屋の娘有子のお話『さよなら、ボギー』がいちばん良かった。(作中に登場する、沢田研二の『カサブランカ•ダンディ』はすぐにYouTubeでチェックした。世代的にはギリギリ聞いたことがあった。) 出てくるひとたちはみんな、いわゆる『勝ち組』に属するわけではないけど、そんなことに大した意味はないのだろう、と思わせるくらい、いろんな形の深い親子の愛情があるんだなあ、としみじみした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
*満員電車でふと自分の手に触れた冷たい手。間違いなく、それは、38歳で死んだ嫁の手だった。生前からちょっと変わったところのある女だった嫁が、どうしても伝えたかったこととは―。不器用だけれどあたたかい人情に溢れ、人間がいっそう愛おしく思えてくる全7篇を収録* 一篇一篇は短いのに、切なくて哀しくて温かくて・・・と、心に響く全ての要素がぎゅうっと詰まったような、素晴らしい短篇集です。これだけ全篇もれなく感動させてくれる作品も珍しい。ストーリー展開も表現力も文句なし! 号泣すると言うより、じわりと泣けてくるのをぐっと我慢してしまうような・・・折々に読み返したい。
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縁故、情愛を感じる短編7作 ・嫁の遺言 ・いちばんめ ・あの人への年賀状 ・不覚悟な父より ・あんた ・窓の中の日曜日 ・おかえり、ボギー どれも不器用に人生を生きている主人公で、だけど人間の情愛は簡単には割りきれない切なさを上手く表現していると思う。 最...
縁故、情愛を感じる短編7作 ・嫁の遺言 ・いちばんめ ・あの人への年賀状 ・不覚悟な父より ・あんた ・窓の中の日曜日 ・おかえり、ボギー どれも不器用に人生を生きている主人公で、だけど人間の情愛は簡単には割りきれない切なさを上手く表現していると思う。 最後の2作品が特に好き。
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