新上司学

ジョン・エリック・アデア(著者), 大田直子(著者)

• 販売会社／発売会社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
• 発売年月日: 2005/08/01
• JAN: 9784887594005

商品レビュー

2018/10/20

"どんな人がリーダーになるべきなのだろう？
優れたリーダーが気に留めている原則はあるのだろうか？
という疑問から本書は始まる。

１．どんな人がリーダーになるべきか？
　１）リーダーの資質は程度の差はあれ、訓練と経験で伸ばすことができる
　２）リーダーシップには三種類の権威がある
　　　?地位や階級、?知識によるもの、?人格から生まれるもの
　これらを踏まえて、リーダーはチームに期待されている資質を具体的に示す必要がある。
　個人の欲求を理解すると、人はどうして自分からやる気になるかを理解できる。
　この自然のプロセスに逆らわらず、それにあった働きかけをすることがリーダーシップ。
２．リーダーは何をするべきか？
　リーダーが果たすべき機能
　目標を設定する／計画を立てる／コミュニケーションをとる／組織する／測定し、評価する
３．リーダーシップとマネジメント
　リーダーシップ固有の特徴
　方向／インスピレーション／関係づくり／手本／受容
　マネジングには、適切で効率的な資源の活用、つまり行き届いた管理が必要。
　優秀なリーダーは管理に気を遣う
４．リーダーが目指すべきもの
　リーダー、部下、同僚という三つの役割をすべてで結果を出すことを目指すべき
　結果の半分はリーダーで決まる。半分は、一緒に働く部下の素質と教育と士気。
　リーダーシップにはレベルがある。あるレベルで優秀なリーダーであっても、次のレベルでもうまくリードできるとは限らない。
　リーダーシップ教育をほとんど受けていない人がCEOになっている。
５．戦略リーダーシップ
　企業の戦略リーダーは次の質問に答える必要がある
　・私たちはどこから来たのか？
　・私たちは今どこにいるのか？
　・私たちはどこに行きたいのか？
　・どうやってそこに到達するつもりか？
　ビジネスをしている理由を明確にすること。
　戦略リーダーシップに求められるのは、良識プラス知識と経験
　賢いCEOは常に戦略意思決定の前に行われる議論に多くのマネージャーを巻き込む。
　「未来の種は現在にある」
６．ビジョンを行動に変える
　・ミーティングで目標を決める
　・命令系統を尊重する
７．部下を大切にする
　マネージャーは変化を促す。リーダーは成長を促す。
　人間関係で一番大切なのは気配りと信頼
８．権力を持つには謙虚さが必要
　老子の言葉
　存在をほとんど気づかれないリーダーが最も優れている
　服従と喝采を受けるリーダーはあまり優秀ではない
　軽蔑されるリーダーは最悪である
　人を尊敬しないリーダーは人から尊敬されない
　優れたリーダーはしごとがなし遂げられ
　目的が達せられたときにも多くを語らず、
　部下が口をそろえて「自分たちでやったのだ」という
９．リーダーはオーケストラの指揮者だ
　リーダーシップの務めは、人に素晴らしさを注入することではなく、
　それを引き出すことである
　なぜなら、素晴らしさはすでにそこにあるのだから。"