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神々は渇く 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 1996/10/01 |
| JAN | 9784003254332 |

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神々は渇く
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商品レビュー
4.6
8件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ドストエフスキー「罪と罰」と同じく現代の預言書と呼ぶに過言ではない小説。神々は渇く、とは神々は渇いているがゆえにより多くを求める、ということで、この場合は血や生命のことである。フランス革命後のロベスピエールによる恐怖政治の中で、その下にある革命裁判所の陪審員となったエヴァリスト・ガムランが最終的には恐怖政治の終焉と共に破滅する、という話。 まずは当時の時代背景を記すと ・1793年にイギリスを中心とした第1回対仏大同盟が結成される。 ・同年3月徴兵令施行に反対した農民によるヴァンデーの反乱がおきる。 ・この危機を乗り越えるためにロベスピエールを中心としたジャコバン派が独裁体制を固める。 ・同年3月に革命裁判所を設置する。主人公ガムランはこれの陪審員になる。 ・ジャコバン派が権力を握れた理由は、支持基盤が下層民衆で人数が最大だった。 ・1793年5月、下層民衆の要望に応えるため、最高価格令(物価統制法)を制定する。 ・1793年7月、封建地代の無償廃止=下層農民が小土地所有農民になることができた。ただし、ここで下層農民が満足して保守化した。 ・1794年7月、テルミドールの反動でジャコバン体制崩壊。 ・ロベスピエールの独裁が行き過ぎた。ロベスピエールを頂点とする独裁を続けるにつれ、独裁がエスカレートして僅かでも意見が違えば仲間でも排除してギロチンで処刑するようになった。この辺りはドストエフスキー「悪霊」にも通じる。従って連合赤軍の山岳ベース事件やあさま山荘事件にも通じる。 ・ブルジョワジーにとって最高価格令は自分達の経済活動の自由を制限するものでしかなかった。 ・農民は自分達の土地を手に入れたから、そこで要望が叶って終わり。 ・フランス軍は対仏大同盟軍を撃破して勝利した。 ・以上により恐怖政治や独裁体制の役割が終わり、敵も仲間も排除し続けたロベスピエールが排除されることになった。 ・クーデターによりロベスピエールはギロチンで処刑された。 作者アナトール・フランスは言う。「しかし人間は徳の名において正義を行使するにはあまりにも不完全な者であること、されば人生の掟は寛容と仁慈とでなければならぬ。」 主人公エヴァリスト・ガムランはこの熱狂の中で「革命を守り、進める」という義務を自らに課して、革命裁判所の陪審員として次々と死刑を決定していく。身近な人々が裁判台に立つことがあっても死刑にしていく。熱狂に巻き込まれ、自らが熱狂と化す。私生活では水彩画販売人エロディー・ブレーズと付き合っている。また自分が貧乏人なのに、自分のパンを自分以上の貧乏人に分け与える優しさも持っている。 作者アナトール・フランスはドレフュス事件でエミール・ゾラと共にドレフュス側に立ち、右翼の怒りを買いながらも正義のために戦う。それ以外でも「緩慢ではあるが人類の進歩」を信じて、より良き時代の到来のために戦い続けた。つまりこの小説は「寛容と仁慈とがなければ、際限なく他者の人権や尊厳を侵害し続ける邪悪な存在となり果てる。しかし、だからこそ人生の掟は寛容と仁慈とがあれば、正義を行使することでより良き世界を築ける」ことを主張している。 だからアナトール・フランスはロベスピエールを悪く書いていないし、ガムランも淡々と表現していて、その優しい人格も描いている。ロベスピエールの歴史的評価は歴史家アルベール・マチエによる「フランス大革命」(1922-1927年刊行)で決定し、現代では「フランス革命が潰されようとしていた時に救った人物」となっている。アナトール・フランスはその10年前にこの小説で同様の歴史的評価をロベスピエールに行った。 寛容と仁慈とは自らの行動を立ち止まって考えることと、攻撃する相手をよく知り原因や真理をさかのぼって調査する知的思考が重要だ。ドナルド・トランプを支持する連中、斎藤元彦や石丸伸二、立花孝志、自民党や維新を支持する者共はそれができていない。貧すれば鈍するからそうなることがその主な理由だが、この連中はネットの中では邪悪はクズだが、直接会えばいいおじさんやおばさんであることが多い。ガムランと同じだ。また正義感や使命感でトランプや斎藤や石丸や立花や自民党や維新を支持している連中が多い。これもガムランと同じだ。つまりこの連中に寛容と仁慈が備われば世の中は良くなり、正義が実行される。またこの連中に寛容と仁慈が備わることこそが、大変な時間がかかるが、アナトール・フランスが言う「緩慢ではあるが人類の進歩」である。
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フランス革命に続く恐怖政治時代のことは知らなかった。しかしこれが奇妙にも現在の状況に通じてしまうところが恐ろしい。まさに、歴史は繰り返す。何度でも、繰り返す。つまり、人間は過去に学ぶことができない、ということなのだろう。 正義は、時代によっても、状況によっても変わってくる、相対的なものだけれども、それぞれの人間がそれぞれに考えて、自分が正義だと信じることを実行する。ガムランも然り。しかし、どこまでも正義を貫こうとすることは、たいていの場合、悪に通じている。まるでメビウスの輪のように。アナトール・フランスが説くように、必要なのは正義ではなく、寛容なのだ。正義のために、誰かが排除されるようなら、それはもはや正義ではない。 そして、『神々は渇く』というタイトルが意味深だ。この世界に神がいるとしたならば、まるで神は血を求めているようだ。なぜ神は人間を創りたもうたのか。この、争いを好む人間を。まるで神は血に飢えているようではないか。 この物語の中で最も良識的だと思われるブロト・デ・ジレトは、声高に主張することはない。ただ身近な人間に、思うところを語るのみだ。最期の時においてさえ、静かにすべてを受け入れている。本当のことは、こうして失われていくのではないだろうか。間違いを主張する者の声ほど大きい。 そして、エロディはガムランの死後も、まるでガムランなど始めから存在しなかったかのように、日常に戻って行く。多分、これが一般市民の姿なのだろうけれども、そのなんと恐ろしいことか。否、人間はそうしてすべてを忘れて生きていくのだ。それが、人間なのだ。
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フランス大革命については、数多くの著作もあれば、度々人口に膾炙する出来事でもあるが、どうにも理解が進まない事柄の一つだった。 当然のこの出来事には歴史的意義、そして、事象として思想としての奥深さがあり、一様に理解できはしないが、あちこちに登場するため、自分の中に何かしらの取っ掛か...
フランス大革命については、数多くの著作もあれば、度々人口に膾炙する出来事でもあるが、どうにも理解が進まない事柄の一つだった。 当然のこの出来事には歴史的意義、そして、事象として思想としての奥深さがあり、一様に理解できはしないが、あちこちに登場するため、自分の中に何かしらの取っ掛かりを持ちたいとも思っていた。 訳者解説にあるように、著者Anatole Franceは、この歴史小説を執筆するにあたり、当時の事象を丹念に調べ上げたとのこと。また、著者の革命に対する確固たる眼差し、そこから導かれる普遍的な人間観が登場人物を通して、十二分に語られている。 読後、私も、ようやく足がかりを手に入れることができた。
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