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小さい牛追い 岩波少年文庫134
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2005/10/14 |
JAN | 9784001141344 |
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小さい牛追い
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商品レビュー
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12件のお客様レビュー
図書館で立ち読みした江國香織の『物語のなかとそと』で紹介されていた作品だったので読んでみた。のびのびとして癒された作品だった。挿絵も癒される。大きな事件があるわけでもなく、四人兄弟姉妹の静かなでも生き生きとした日常が綴られていく。長男オーラの描かれ方が好きだった。特に彼の恋の描写...
図書館で立ち読みした江國香織の『物語のなかとそと』で紹介されていた作品だったので読んでみた。のびのびとして癒された作品だった。挿絵も癒される。大きな事件があるわけでもなく、四人兄弟姉妹の静かなでも生き生きとした日常が綴られていく。長男オーラの描かれ方が好きだった。特に彼の恋の描写も素敵。
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ノルウェイの山間の村にあるランゲリュード(長革)農場には四人の子どもたちがいました。 お兄ちゃんは10歳のオーラ、弟のエイナールは8歳、その下にインゲリドとマルタという妹たちがいます。 農場には四頭の牝牛がいました。ボスはスヴェルタはオーラのもの、次のクヴィータはエイナールのもの...
ノルウェイの山間の村にあるランゲリュード(長革)農場には四人の子どもたちがいました。 お兄ちゃんは10歳のオーラ、弟のエイナールは8歳、その下にインゲリドとマルタという妹たちがいます。 農場には四頭の牝牛がいました。ボスはスヴェルタはオーラのもの、次のクヴィータはエイナールのもの、ユルガースはインゲリド、スチュルナはマルタのものです。 でも男の子たちは、他のものと牛とをしょっちゅう取替っこしていたので、もうスヴェルタとクヴィータの持ち主がどっちなのかはわからなくなっているくらいです。 オーラは物事を考えて計画的を立てて行動します。弟や妹たちに威張るところもありますが、本が好きで空想にふけることも大好きです。 それに対してエイナールは明日のことなんか考えない!無茶もしょっちゅうするけれど、周りの人たちを楽しくしくなるさせるようなこともあります。 さて、ランゲリュード農場は小さい農場ですが、山のずっと上にとても立派な牧場を持っていました。毎年春になるとその牧場に村中の人たちが牛を預けに来ます。一家は牛たちを連れて秋まで牧場で過ごします。 そしてこの牛たちの世話を任されているのがオーラとエイナールです。秋に牛を飼い主に戻したときにもらえるお礼が一家の収入であり大切なお小遣いでもあるんです。 今年もやっと雪が溶けて遅い春がやってきました。一家はいよいよ必要なものを馬に乗せて山の上の牧場まで長い長い道を歩きます。 名前は聞いていたけれど読むのは初めて。 大自給自足を送る一家の素朴かつ力強い物語です。 一家は大人も子供も動物たちもちゃんと役割があります。 お父さんは家を直したり生活に必要なのを作ったり、お母さんは料理や家事をして、オーラとエイナールは毎日交代で牛追いに出るか、お父さんとお母さんの仕事を手伝います。インゲリドとマルタはお母さんとキイチゴやコケモモを摘んでお料理に出します。そして家畜と言うよりはペットであるブタのイノシシ(脱走して走り回ったので”イノシシ”と命名された)だって一家と一緒に過ごしたり迷子の女の子たちを迎えに行ったりします。 まだ10歳を先頭にした子供たちですが、何十頭もの牛や羊や山羊の世話を一人します。今日はどこに連れて行こうとか、雨が降ったら避難するとか、その都度自分で考えて行動します。牛が迷子になってしまったときは、牛追いを任された自分たち一家の恥ずかしいことだとして、何十キロも離れた別の牧場に野宿しながら探しにゆきます。親たちも失敗があっても責めることはなくしかし山で野宿の旅に子供たちを送り出します。 そのため男の子たちは実に逞しく、牛追いをしながら木のヤニ(メープルシロップみたいなもの?)を集めて後で売ったり、沼で釣りをするから夕食は任せて!と勇ましく出かけたり、雨でびしょ濡れになっても牛に乗って振り落とされたりしても、毎日元気に飛び出してゆきます。 しかし相手にちょっと複雑な思いもあり、特に兄のオーラは自分がこっそりと恋したインゲルという女の子が、とっくにエイナールと知り合いだったと知って面白くない思いを持ったりします。それでも協力して迷子牛を探したり、一緒に稼いだお金は家族に収めます。 作者のマリー・ハムズンは、自分の子供たちをモデルにこのお話を書いたそうです。するとこのおおらかに子供を見守る姿は自分とその夫の姿なのでしょうか。(夫は、ノーベル文学賞受賞のクヌート・ハムスン氏) そして翻訳の石井桃子さんの言葉がとても良いのです。確かに古かったり不自然な言葉はありますが(通貨を日本円にして「牛追いのお金として180円もらいました」とか、甘い樹液を木のヤニと言われるとイマイチ美味しそうでないとか、役僧さんってどんな役職なんだろうとか)、登場人物たちに愛情の目を向け、読者に優しく彼らを紹介する。読者は石井桃子さんを信頼して読んでいけばこの良いお話の雰囲気をずっと楽しんでいられます。 あとがきは中川李枝子さん。ご自身が15歳で、戦後で外国のお話に飢えていた頃に出会ったこと「小さい牛追い」がどんなに生活を豊かにしてくれたかを語ります。 石井桃子さん、中川李枝子さんの言葉は本当に温かいのですが、現在の日本の子供とは状況が違いすぎるので、そのまま心に響かせるのはちょっと難しいのかも…とも思ってしまいます。
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ノルウェーの農場に住む4人兄弟のうち、特に上の二人の男の子、オーラとエイナールの話が中心。いかにも長男と次男という感じで末っ子で甘やかされた私でも、オーラに同情する場面がたびたび。 気になったのは訳語。 ノールウェイ 胸算用 農場差配人 役僧… そして、牛追いをがんばったお...
ノルウェーの農場に住む4人兄弟のうち、特に上の二人の男の子、オーラとエイナールの話が中心。いかにも長男と次男という感じで末っ子で甘やかされた私でも、オーラに同情する場面がたびたび。 気になったのは訳語。 ノールウェイ 胸算用 農場差配人 役僧… そして、牛追いをがんばったおだちんが180円とか5千円札と書かれていますが、ノルウェーの通貨でよかった気がします。 石井桃子さんは好きですが、これは新訳出してもらいたいです。
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