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地下室の殺人 世界探偵小説全集12
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 国書刊行会 |
| 発売年月日 | 1998/07/17 |
| JAN | 9784336038425 |

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地下室の殺人
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
「探偵ロジャー・シェリンガム」シリーズの8作目(1932年)。 タイトルを見た瞬間、前作と何かしらの対照性があるのではと感じたものの、決してそれだけで満足することは無く、常に新たな試みを模索する姿勢にバークリーらしさが垣間見える。 探偵小説に於いても人間味のある、その内...
「探偵ロジャー・シェリンガム」シリーズの8作目(1932年)。 タイトルを見た瞬間、前作と何かしらの対照性があるのではと感じたものの、決してそれだけで満足することは無く、常に新たな試みを模索する姿勢にバークリーらしさが垣間見える。 探偵小説に於いても人間味のある、その内面心理を重視した描き方を特徴とするバークリーの、本書は一つの到達点とも思えるくらい、全ての登場人物が活き活きとしながら白黒グレイと、それぞれの一面を満遍なく見せてくれる中、シェリンガムの良きライバルであるモーズビー首席警部を主観としたストーリー展開にすることで、彼だけが例外的に良い一面ばかりを持つわけではないことを教えてくれる面白さだけではなく、あっさりと容疑者特定に至った前作との対照性を物語の流れに生み出したり、それがその後の斬新で独特な本書の構成にも活かされていてと、それらの要素が見事に絡み合って進行していくことには、正にバークリー自身が望んでいた洗練されたミステリだと感じられて、その無駄のない展開という意味に於いては、とても1932年のミステリとは思えない現代的作風に近い読み心地で、前作と共に名作と呼ばれていることにも肯けるものがあった。 そして、本書の特筆すべき点として、中盤に登場する小説家のシェリンガムの草稿には被害者を特定させる目的がありながら、そこには伏線とも思われるような、更に重要なものがさり気なく含まれていた点にあり、それこそがこれまで高らかに彼が主張してきた、犯罪にはその人の人間性が大きく関わっていることの証であるのだとも思われたことによって、『殺人は弱さからくる行為である』という言葉にも、同じ人間として、じんわりと染み入ってくるものがあり、そうした人間の弱さもバークリーは容赦なく描き切っているのだと思う。 しかし、だからといって、それとこれとは話が別だと感じたのが、ブク友さんのレビューにも書かれていた『最後の一文』であり、これについては、私の中でバークリーの解説といえばこの人と断言できるくらい頼りにしている、真田啓介さんのそれにも全く触れられていなかったのが、ちょっと衝撃で驚いた上に、今回が初めてで無いことには(真っ先にシリーズのあの作品を思い出した)、おそらくシェリンガムの中の人間性の一つなのだろうと言ってしまえば、それまでなのかもしれないし、もしかしたら、それはバークリー特有のブラックジョークとして書いてあるだけだから、そんなに真剣に捉えるなということなのかもしれない。 ただ私の気持ちとして、これだけは書いておきたいのが、たとえ被害者にどのような過去や行いがあったのだとしても、被害者は被害者なのだということと、そのかけがえのない命は間違いなく誰かに奪われてしまったのだということであり、それに対するシェリンガムの発言や行動には正直失望してしまい、彼がどのような個性で、どのような生き方をしようが、それを否定する気は全くないけれども、いくら人間味のある探偵を描くとはいえ、「これは無いだろう、バークリー」と私は思ってしまうものの、心底悪い人間でもないところが、また悩み所といったところか。 そうした意味でも、前作が『陽』ならば、今作は『陰』の印象があって、こんなところにまで対照性が際立つのはバークリーだからこその皮肉的なものもありそうで、真田さんの解説を読んでみると、あまり明かされていない彼自身の人間性の謎も大きく関わっているのではないかと思わせるような、その振幅の大きさに驚かされるものがあったのは確かなのだと思う。 ちなみにミステリとしての完成度は高いと思うので、フィクションと割り切って楽しむことができるのならば、古典とは思えない斬新な構成も含めて、おすすめできる作品ではないかと思います。
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冒頭で死体が見つかる。 でもその死体が誰だかわからない…。 犯人を推理するのではなく、まずは被害者を推理するのが新鮮で面白い。 作家である素人探偵シェリンガムの小説から、誰が被害者なのか推理していく。 そして語り手が次々と変わり、登場人物たちの心理が明らかになっていく。 次々...
冒頭で死体が見つかる。 でもその死体が誰だかわからない…。 犯人を推理するのではなく、まずは被害者を推理するのが新鮮で面白い。 作家である素人探偵シェリンガムの小説から、誰が被害者なのか推理していく。 そして語り手が次々と変わり、登場人物たちの心理が明らかになっていく。 次々変わっていくこの構成が目新しくてとても面白い。 シェリンガムは心理学的に解いていく。 ラストで「衝撃の1行」出た〜!!笑 構成の面白さと大好きな心理学的探偵法だけでも★5だったのに、ラストで更に楽しませてくれるとは! バークリーらしさが光る大満足の作品だった。 1つ前のアイルズ作品にもあったけど、バークリーの「衝撃の1行」が大好きだぁ(ノ゚0゚)ノ~ 解説が詳しくてとても良かった。 バークリーのエキセントリックな1面を知って、ユニークなのは作品だけじゃなくて人物もだったんだ!と、ますますバークリーという人物に興味を持ってしまった。 エピソードが想像以上にぶっ飛んでいて、どこまでも気になる面白い人だ(。•̀ᴗ-)✧
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
出だしとモーズビー警部が捜査する章はたいへん面白い。 事件が起きたのがロジャーがたまたま働いていた学校という設定は作りすぎ。 事件背景を描写するロジャーの草稿も少々冗長。 警察捜査だけで解決まで描かれていれば僕好みの作品になっていた。 それでも読み物としては面白いので星4つ。
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