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イルストラード エクス・リブリス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2011/06/09 |
JAN | 9784560090169 |
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イルストラード
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
フィリピン文学なんて初めてだ…。 でも不思議と英米文学と日本現代文学の間の子?ってくらい、違和感はなかったな…。 雰囲気もテンションも文体?も。
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※このレビューにはネタバレを含みます
フィリピンを離れアメリカの大学でクリエイティブライティングの勉学を経て、アデレードの大学院にも通ったというフィリピンを離れ参加活動を続けているミゲル・シフーコ氏の作品「イルストラード」を読了。最近フィリピンに関わり始めているので、本棚に眠っていた本書を手に取った。フィリピン人の作家と聞いてまず???と思ったし、フィリピンという国の歴史をスペイン、アメリカ、日本に支配されながらも独立を勝ち得た国であるのだがまだまだ発展途上のままのちょっとゆったりした国というイメージくらいしかまずなかった。仕事で関わり始めてから支配層、富裕層と多くの国民との大きすぎるギャップ、ビジネス発展の立ち後れともなっている国家戦略、政治の稚拙さといったところと、逆に平均年齢の圧倒的な若さ、日本のオリンピック後のようなエネルギーを感じるところと残念な部分とポテンシャルを感じる部分があいまった国であるのは確かで、sのあたりの複雑なところが主人公の海外にいる若きフィリピン人作家の行けども行けどもフィリピンの姿が見えないという焦りとあきらめのような彼の足取りが、いまのフィリピンそのものであるような感じがした。かといって暗い物語ではない。無理矢理明るく語っている部分もあるのだが、フィリピン人の気質なのかどこかに冷ややかなあきらめも感じられる。作者の自らのルーツを探る旅でもこの著作はあったのではなかろうか。 最後のどんでん返しは、予測もしてはいたが「まあね!」といった笑いを与えてくれたので翻訳物で読むのはつらかったがよしとしよう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 2002年2月、ニューヨークで活動を続けてきたフィリピン人亡命作家クリスピンが、ハドソン川にて死体で見つかった。 彼の書斎からは、近代フィリピンを牛耳ってきた歴代の富と権力の内情を暴いた、執筆中の小説の原稿が消えていた。 クリスピンの若き教え子ミゲルは、謎めいた死の真相を解明すべく、母国フィリピンへと旅立つ。 師の足跡を追って奔走するミゲルだが、頻発する反政府デモ、テロ、停電、大洪水など事件や惨事がつぎつぎに起こり、師の知人たちとの会見も難航する。 しかしそのような困難のなか、やがて師の人生を追うことの本当の意味に気づきはじめたミゲルは、迷宮を抜けだす道を求めて、飛行機で離島へ向かう…。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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