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月は怒らない

垣根涼介【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2011/06/03
JAN 9784087714159

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商品レビュー

3.5

61件のお客様レビュー

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2021/12/08

 驚いた。もともと哲学的な側面を持つ作品(特に歴史もの)が垣根氏の持ち味ですが、本作で描かれる精神世界はこれまでとは傾向を異にするものだったからです。  印象深かったことがふたつあります。  ひとつ目が恭子と記憶障害を患う元大学教授の老人・オオキドとのやりとり。  人間の存在...

 驚いた。もともと哲学的な側面を持つ作品(特に歴史もの)が垣根氏の持ち味ですが、本作で描かれる精神世界はこれまでとは傾向を異にするものだったからです。  印象深かったことがふたつあります。  ひとつ目が恭子と記憶障害を患う元大学教授の老人・オオキドとのやりとり。  人間の存在には、ことさら意味などありません。よって人生にも意味はないのですから、それに囚われる必要もないのです。  心地よいほどの見切り方だと思いました。  ふたつ目が主要人物間の関係性。  老人を含め、梶原・弘樹・和田の4人とも恭子に関心を持ちますが、恭子から関心を寄せたのは老人だけだったことです。  やるせないほどの「孤独」をやり過ごす術として老人が「水観」の境地に達したように、恭子も「闇を照らす月」の境地を会得しており、互いにどこかで通じ合うものがあったからだろうと思います。  そして最後に恭子が梶原を選んだ理由は…… など、いろいろ考えさせられることが多く、実におもしろい作品でした。

Posted by ブクログ

2020/12/28

続けて垣根さん。一時期固めて読んでいたのですがご本人の不調によりしばらく休筆されたときに離れそれきりになっていたうちに復調され、喜ばしい限りです。表面のストーリーは一人の女性と、その女性が定期的に会っている年齢もタイプも育ちも環境も全然違う三人の男性の話。お互い他の男性の存在は知...

続けて垣根さん。一時期固めて読んでいたのですがご本人の不調によりしばらく休筆されたときに離れそれきりになっていたうちに復調され、喜ばしい限りです。表面のストーリーは一人の女性と、その女性が定期的に会っている年齢もタイプも育ちも環境も全然違う三人の男性の話。お互い他の男性の存在は知らずに付き合い始めるのですが、あることと女性の決心をきっかけにその三人が交錯して、そこまで丁寧に静かに重ねられて積み上げられていたことどもが、トランプのタワーがバランスを崩してバラバラになるみたいな感じで動くのが読んでいてぞくぞくしました。垣根さんご本人もオフィシャルサイトで書かれていましたが、暴力とセックスの描写はありつつだいぶん控えめなので読みやすかったです。そしてストーリー展開とは別に底辺に流れている、この作品のテーマについての読ませ方提示の仕方も見事で、多少戸惑いはありましたが、最後まで読んで、タイトルの意味にも納得。読み終わってからいろいろ調べものをしたくなりました(まだしていないのですが)。離島に住んでいるので日頃から海、空、山、木々、鳥たち、虫たちを見ているのですが、見ているようで見ていなかったかもね?!などと思ったりしました。残された謎や伏線も無かったし、満足してすっきりと読了しました。

Posted by ブクログ

2020/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かなり好きです。 中盤まで話がどういう方向に行くのかわからず、それぞれの生活を挟みながら静かに時間だけが過ぎていく。後半で作り上げた世界が混ざり流れができる。恭子の心持ちも自身に近い部分もあり理解できる。著者の他の作品とは少し雰囲気が違うかもしれないが良作だと思う。

Posted by ブクログ

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