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自由市場の終焉 国家資本主義とどう闘うか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2011/05/26 |
JAN | 9784532354640 |
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自由市場の終焉
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
静かなる大恐慌、で見たのかな? 新進気鋭の経済学者、と聞いたが、はて。あまり新しい視点は得られない。 今のアメリカの軍産複合体やグローバル企業群と、ロシア、中国の国有企業群と、果たして何の違いがあるのか? 彼らの歩んできた歴史や文化の違いとしか思えない。Eトッドの方が的を射てい...
静かなる大恐慌、で見たのかな? 新進気鋭の経済学者、と聞いたが、はて。あまり新しい視点は得られない。 今のアメリカの軍産複合体やグローバル企業群と、ロシア、中国の国有企業群と、果たして何の違いがあるのか? 彼らの歩んできた歴史や文化の違いとしか思えない。Eトッドの方が的を射ている。 多分、この本が教えてくれるのは、イデオロギーとして自由市場を盲信する人々が少なからず現存する、ということだろう。レトリックとして賞賛、称揚するのは悪くない。 が、本気で信じて国体を弱体化する愚を冒してはならない。 「国会資本主義は、グローバリゼーション、すなわち何億もの人々を貧困から救い、グローバル規模で中産階級を勃興させている仕組みを、おおもとから壊すのだろうか?」 このフレーズは、本気で著者の良心を疑う。かと言って、No Bland、は嫌いだが。
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日経新聞にも時折コラムが出ている、ユーラシアグループ代表で「Gゼロ時代」などの著書でも有名なイアン・ブレマー氏の著書。 中国やロシアのような「国家資本主義」の国々と「自由市場主義」の国々との比較、そして世界中に展開している民族主義や利己主義などの幅広い情報を詰め込んだ良書。 ...
日経新聞にも時折コラムが出ている、ユーラシアグループ代表で「Gゼロ時代」などの著書でも有名なイアン・ブレマー氏の著書。 中国やロシアのような「国家資本主義」の国々と「自由市場主義」の国々との比較、そして世界中に展開している民族主義や利己主義などの幅広い情報を詰め込んだ良書。 特に新興国(中国の記述が多いが)が今後、グローバル市場の中でどのような勢力になっていくかを鋭く切り込んでいる本。 難解ではあるが、非常に示唆に富む良書。
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国内の不満や圧力が高まってくると、非常に分かりやすい形で隣国をはじめ国外に政治問題を吹っかけてくるのは、よく見る手法のひとつであるが、結局そのような方法を採る背景には、国家が国民感情はじめ向かうべき方向を先導し、あるいは国外に下駄を大いに預けてしまう姿勢に疑問を持たない考え方が現...
国内の不満や圧力が高まってくると、非常に分かりやすい形で隣国をはじめ国外に政治問題を吹っかけてくるのは、よく見る手法のひとつであるが、結局そのような方法を採る背景には、国家が国民感情はじめ向かうべき方向を先導し、あるいは国外に下駄を大いに預けてしまう姿勢に疑問を持たない考え方が現われているのだろう。 本書のいう国家資本主義とは、民間の競争にあって、共産主義の再来ともいえる大きな(大きすぎる)政府による国内産業保護を指す。 先月訪問したコスタリカであった、巨額のコスタリカ国債が中国により購入されたため親台湾の姿勢に変化があったという話に本書でも触れられている。競争相手間においては壁を築き、一方でシンパを築く点にも余念がない。 情報化の波のなかにあって多面的な戦略ともいえる国家資本主義の適者生存は、成立するとすれば市場経済のあり方を根底から変えていくといえる。
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