1,800円以上の注文で送料無料

紳士と月夜の晒し台 創元推理文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫

紳士と月夜の晒し台 創元推理文庫

ジョージェットヘイヤー【著】, 猪俣美江子【訳】

追加する に追加する

紳士と月夜の晒し台 創元推理文庫

定価 ¥1,078

220 定価より858円(79%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2011/05/30
JAN 9784488127114

紳士と月夜の晒し台

¥220

商品レビュー

3.4

20件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/01/27

英国クラシックミステリ。 邦題のタイトルそのまんま、実業家のアーノルドの刺殺体が晒し台(犯罪者を晒し者にするための中世の刑具。表紙のイラストが多分そうかと。)に乗せられた状態で発見されます。 捜査に乗り出すハナサイド警視ですが、浮世離れした容疑者達に翻弄されるばかりで・・。 ...

英国クラシックミステリ。 邦題のタイトルそのまんま、実業家のアーノルドの刺殺体が晒し台(犯罪者を晒し者にするための中世の刑具。表紙のイラストが多分そうかと。)に乗せられた状態で発見されます。 捜査に乗り出すハナサイド警視ですが、浮世離れした容疑者達に翻弄されるばかりで・・。 殺されたアーノルドの腹違いの弟妹である、ケネスとアントニアがとにかく自由過ぎて(特にケネスが人を食ったキャラ)、このクセが強い面々がわちゃわちゃ大騒ぎを繰り広げる感じです。 本書の著者の方は、元々ロマンス小説で有名みたいなので、その傾向が出ているかもです。 アーノルドが死んで、遺産が手に入る事を臆面もなく喜ぶケネス達の前に思わぬ人物が現れて、さらに第二の殺人が起こった後から、ミステリ的に面白い展開になってきました。 ただ、犯人は後半あたりから、予測がついちゃう感じです。あと、私としては、“何故死体が晒し台に乗せられていたのか?横溝正史作品ばりの見立て殺人なんかな?”と、ここが気になっていたのですが、結局あまり意味がなかったようで、ちょっと拍子抜けでした。 因みに本書は“ハナサイド警視もの”の第一弾との事ですが、今回ハナサイド警視は翻弄されるばかりであまり活躍できませんでした。真相にたどり着いたのも、ケネス達の従兄弟で弁護士のジャイルズでしたしね。 と、いうことで気が向いたら、“今度こそ”彼の活躍を期待して第二弾を読んでみるかもしれません。

Posted by ブクログ

2021/10/15

裕福な紳士が晒し台に乗せられた刺殺体となって発見された。曲者揃いの遺産相続人や婚約者達に終始翻弄されるハナサイド警視。そして第二の殺人が。それにしてもハナサイド警視、全くいいところなし…。晒し台に乗せられていた理由に注目していたので、この結果については残念だった。遺産をめぐる人間...

裕福な紳士が晒し台に乗せられた刺殺体となって発見された。曲者揃いの遺産相続人や婚約者達に終始翻弄されるハナサイド警視。そして第二の殺人が。それにしてもハナサイド警視、全くいいところなし…。晒し台に乗せられていた理由に注目していたので、この結果については残念だった。遺産をめぐる人間模様や、少し奇抜な会話で楽しませるのは、さすがロマンス界の大家といった感じ。

Posted by ブクログ

2013/09/16

古き良き黄金時代のイギリス王道ミステリーです。驚異的な他殺体の発見から始まり、クリスティばりの人物表現とテンポの良い物語展開で黄金時代のミステリーを存分に堪能することができました!(笑) ある夜、村の巡査がパトロール中に発見したものは、村の広場に展示されている晒し台にのせられた紳...

古き良き黄金時代のイギリス王道ミステリーです。驚異的な他殺体の発見から始まり、クリスティばりの人物表現とテンポの良い物語展開で黄金時代のミステリーを存分に堪能することができました!(笑) ある夜、村の巡査がパトロール中に発見したものは、村の広場に展示されている晒し台にのせられた紳士の刺殺体であった。事件を担当することになったハナサイド警視は大金持ちであった被害者の一族とその関係者に一通り面会するが、誰もに強い動機がありアリバイが無い状況であった。警視を翻弄する被害者一族であったが、そこに、第二の事件が発生して・・・。 この物語は人物構成が上手くできていて、しかもその関係者同士の会話を通して事件と問題点を浮かび上がらせていくという、会話主体の進行と理解が絶妙な形で提示されていました。誰もが怪しく感じる容疑者たちですが、登場人物が一族とその周辺に限られるためそれほど多くなく、その分、個性豊かな人物描写ができたといえるでしょう。そんな人物たちがウィットに富み、時にはブラックユーモアを交えながら繰り出す事件についての深読みの会話は面白いことこの上ありませんでした。これは作者のなかなかの技量ですね。そんなわけで、誰もが怪しいのですが(笑)、ハナサイド警視ならず自分も翻弄されてしまって、一番目をつけていた容疑者はハズしてしましました。(笑) 少しウィットに富み過ぎて、張り詰めた緊迫感に欠けると感じるのは仕方がないところでしょうか。これまでの経緯からして、ラストの神が宿ったとしか思えない真相解明の流れはちょっと手抜きなんじゃないかなあ。(笑)もう少し丁寧に演出してほしかった。 殺された富豪一族内で発生するお互いの駆け引き・疑心暗鬼と、第二の事件というお約束な展開が嬉しい上質の推理小説です。

Posted by ブクログ