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男の絆 明治の学生からボーイズ・ラブまで 双書Zero
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/05/27 |
JAN | 9784480864116 |
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男の絆
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大学の学部1年の頃、ほんの軽い気持ちで触った本でしたが、新しい視点を与えてくれました。昨今、ジェンダー論や「男の生きづらさ」がネットで話題になっていますが、その「生きづらさ」の答えが凝縮されているように思います。
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本書は、ヘテロセクシズムが歴史的にどのように構成されたかの分析を行う。その中で、江戸時代の男色にまつわる文学作品、明治時代の学生男色、大正時代の新しい家庭像や、恋愛=結婚=家庭という捉え方、女性の専業主婦化、性科学による同性愛概念の普及、ボーイズラブなどを取り上げ、現代日本に存在...
本書は、ヘテロセクシズムが歴史的にどのように構成されたかの分析を行う。その中で、江戸時代の男色にまつわる文学作品、明治時代の学生男色、大正時代の新しい家庭像や、恋愛=結婚=家庭という捉え方、女性の専業主婦化、性科学による同性愛概念の普及、ボーイズラブなどを取り上げ、現代日本に存在するヘテロセクシズムを歴史的産物として捉え直す。 ヘテロセクシズムでは異性愛が当然視される。その帰結として、同性愛は排除される。さらに、男性の優位性、特に、男性による公的領域の独占は女性の公的領域からの排除につながる。結果として、男性同性愛排除と女性排除が「男の絆」を守ることに貢献するという構図になる。 タイトルは、サブカル論だと思ったが、実際は社会における捉えられ方を分析する。そのために、同性愛者や男の絆・同性愛にまつわる法律やジャーナリズム、文学作品やその受容のされ方をさまざまな資料から紐解いていく。 著者は意図的に、主流ではないことを分析するのではなく、そもそもの当然視されているヘテロセクシズムの側の 分析を行ない、それを通じて非主流の分析をも行なっている。その意図は成功していると思う。 本書では扱われていないが、女性同性愛そのものやそれを扱う文学作品の捉えられ方の分析を本書の内容につなげられるとより面白いと思った。たとえば、「といちはいち」の歴史などが考えられる。
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主にビジネス世界の男性社会の成り立ちを理解したく、読んでみた。 男同士のあこがれや尊敬は、一般にあるものなのだろう。 ホモソーシャル=ホモフォビア(同性愛嫌悪)+ミソジニー(女性嫌悪) ホモフォビア(Homophobia)とは、同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感...
主にビジネス世界の男性社会の成り立ちを理解したく、読んでみた。 男同士のあこがれや尊敬は、一般にあるものなのだろう。 ホモソーシャル=ホモフォビア(同性愛嫌悪)+ミソジニー(女性嫌悪) ホモフォビア(Homophobia)とは、同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見 ーーーーーーーーー ●江戸時代 ・陰間:男性が男性にセックスを提供する職業 ・幕末には、男色文化は絶滅の危機 ●明治初期 ・硬派学生、男色は魂を高めあうもの ・美少年+若武者の男色関係、大流行 ●明治中期 ・男色学生が眉目秀麗な美少年を誘拐 ●明治後期 ・福沢諭吉、恋愛という概念の普及 ・女学生増加 ・女学生との恋愛+結婚が正統性を獲得 ・肉交・情交か(やったかやってないか)という価値観台頭 ・男色(男性同士の肉交)の排除 ・男同士の(恋・恋愛ではなく)”友情”の強調 ●大正 ・性や性欲に関する科学的な物言いが一気に世の中にあふれる ●男性による公的な空間の独占 ・社員・主婦システム ・男女の 2 極ではなく,企業を含めた 3 極構造 (企業が、家族手当などによって、積極的に主婦化を支援) ・現状でも、ワークライフバランスを実現させる下地が整ってない ●概念 ・恋・色 ⇔恋愛:清くて正しい、価値の高いもの、おそろしく情熱的なもの、危険な香りのするもの?(輸入時) ・結婚を前提とした恋愛―ヘテロセクシズム(異性愛主義)の制度化 ・「日本男児たるもの」と大上段に構えつつ、読者のプライドをくすぐるような文章が人気を博す→今も同じ ・ソドミー:「不自然」な性行動を意味する法学において使われる用語で、具体的にはオーラルセックス、肛門性交など非生殖器と生殖器での性交 ・女性=本来は、人格をもった一人の人間として女性を尊重し、男性と同じように社会を構成し、つっくり挙げていく存在。 ⇔恋愛や性の対象としてしか見ない、モノにした女の数を誇る、男性同士の絆を深めるための道具として扱う態度
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