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エリーザベト・ニーチェ ニーチェをナチに売り渡した女
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2011/05/01 |
JAN | 9784560081389 |
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エリーザベト・ニーチェ
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エリーザベト・ニーチェ
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
この本は凄まじいです。衝撃的です。 「嘘でしょ!?」と思わずにはいられない驚くべき事実の連発です。 世界がいかにニーチェを受容していったのかを調べようと思い手に取ったこの本でしたが、想像をはるかに超える面白さでした。 ニーチェ自身も規格外の存在でしたがその妹もとてつもない人...
この本は凄まじいです。衝撃的です。 「嘘でしょ!?」と思わずにはいられない驚くべき事実の連発です。 世界がいかにニーチェを受容していったのかを調べようと思い手に取ったこの本でしたが、想像をはるかに超える面白さでした。 ニーチェ自身も規格外の存在でしたがその妹もとてつもない人物でした。彼女は夫とともに南米パラグアイの奥地に純粋アーリア人の村を作り、そこの支配者として君臨し、村人たちを騙し続けていました。しかもニーチェ発狂後は彼の著作や手紙を改竄し、自分の都合のいいように「偉大な哲学者ニーチェ」を作り上げ、最後にはナチスに加担することになります。 この本はそんな恐るべきニーチェの妹の生涯を通してニーチェの人物像もあぶり出していくという作品となっています。
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ニーチェは難しそうだというイメージが先行し、ましてや彼がナチス政権下でどんな扱いだったのか妹との関係は…など知りもしなかった。反ユダヤ主義の本当のアーリア人の国を作ろうとパラグアイに渡ったエリーザベト。結局彼女は自分がその「公国」の創設者であり、ナチスこそは自分たちの考えをドイツ...
ニーチェは難しそうだというイメージが先行し、ましてや彼がナチス政権下でどんな扱いだったのか妹との関係は…など知りもしなかった。反ユダヤ主義の本当のアーリア人の国を作ろうとパラグアイに渡ったエリーザベト。結局彼女は自分がその「公国」の創設者であり、ナチスこそは自分たちの考えをドイツ本土で実践してくれるものだと「幸せな錯覚」のうちに生涯を終える。いや長生きしていたとしても、自分が兄の著作を操作して兄をナチスに都合がいいように使わせたこと、そのナチスがジェノサイドを行ったことについて反省の念を抱くとはとても思えないのだが。とにかく欧州文化から遠いところで育った身には、たとえ14家族とはいえ、パラグアイに移住するまでに彼らをかき立てた反ユダヤ主義が全く理解できない。自分たちのおかれた経済的文化的現場を受け入れられない、誰かのせいにせずにはいられない、まさにルサンチマン!
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