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地球移動作戦(上) ハヤカワ文庫JA
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地球移動作戦(上) ハヤカワ文庫JA

山本弘【著】

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地球移動作戦(上) ハヤカワ文庫JA

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2011/05/11
JAN 9784150310349

地球移動作戦(上)

¥330

商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2022/02/06

とにかく詰め込まれたアイディアが知的好奇心くすぐられるネタばかりで、ピアノドライブ、タキオンを利用した過去への通信、AR、人工意識、仮想現実、抗老化技術、クレイトロニクス(ナノマシン)、ミラー物質などなど聞いただけでワクワクする。またSF的未来予測も非常にありそうだなと納得できる...

とにかく詰め込まれたアイディアが知的好奇心くすぐられるネタばかりで、ピアノドライブ、タキオンを利用した過去への通信、AR、人工意識、仮想現実、抗老化技術、クレイトロニクス(ナノマシン)、ミラー物質などなど聞いただけでワクワクする。またSF的未来予測も非常にありそうだなと納得できるものが多く、個人動画P、カルト宗教、小惑星の資源利用、地殻変動などがリアリティをもって膨大な知識と共に詰め込まれている。人間ドラマとしてもAIと人間、家族など多種多様なものが描かれて、深み厚み共に申し分がなかった!

Posted by ブクログ

2020/04/13

深宇宙探査船<ファルケ>で新しい天体の観測に向かったメンバーが発見したことは恐ろしい未来。 立ち向かうのか諦めるのか

Posted by ブクログ

2016/02/07

 1962年の東宝映画『妖星ゴラス』の名前は知っていても、子どもの頃に見たかどうか記憶にない。こんな話である。巨大な質量を持った星ゴラスが発見され、地球と衝突することが判明する。この災厄を避けるために南極に巨大ロケットを設置して地球の軌道をずらす「地球移動計画」が敢行される。  ...

 1962年の東宝映画『妖星ゴラス』の名前は知っていても、子どもの頃に見たかどうか記憶にない。こんな話である。巨大な質量を持った星ゴラスが発見され、地球と衝突することが判明する。この災厄を避けるために南極に巨大ロケットを設置して地球の軌道をずらす「地球移動計画」が敢行される。  この映画にオマージュを捧げる『地球移動作戦』はまさにそういう話を現代の科学的知見でもってリファインしたものである。  地球に迫ってくる天体シーヴェルは、理論的に仮定されるが現状では発見されていない物質、ミラー物質でできた巨大天体である。ミラー物質は通常の素粒子とスピンが対称な素粒子により構成された物質だが、通常物質とほとんど相互作用を持たず、ただ重力だけが通常物質に影響する。つまり見えないけど巨大な質量を持った暗黒星なのである。太陽系の辺縁で発見されたシーヴェルは24年後に地球のごく近くを通過することがわかる。衝突ではないのであるが、巨大な質量が地球をかすめていくだけでも、その引力で地球上には天変地異が起こるばかりか、地球の軌道がかわって生物の住めない惑星になってしまうのだ。  さてそれでは南極にロケットを、って、そんな巨大なロケットはないし、ロケットで推進したらそれだけで地殻は揺り動かされ大災害が起こる。そこで、舞台となる21世紀から22世紀というこの時代、ピアノ・ドライブという推進システムが開発されているという設定を持ち込む。これは数学的には計算可能だが、現代の物理学では存在しないと考えられている超光速素粒子タキオンを噴射して推進するシステムである。  タキオンの存在を認めてしまえば、あとは負の運動エネルギーを持ったタキオンを噴射することで正の運動エネルギーを得る、といった具合に、物理学的に理路整然と構想された設定である。このピアノ・ドライブは、しかし、南極に設営されるわけではなく、もっとスマートな方法がとられる。  もうひとつ重要な設定は山本弘の近作によく出てくる人工知能である。本作ではACOMと呼ばれ、基本的には肉体を持たず、拡張現実の中で身体を持った存在として人間に知覚されているという設定であり、人間を守るという「本能」を組み込まれているが、人間の知能とは異質な知能を持った存在である。シーヴェルに対処するのに地球を移動するのではなく、人間の精神をACOMに移植して、小惑星に設えた巨大サーヴァーのなかでヴァーチャルな存在として生き延びようという運動が対抗軸として生ずるというのが重要なプロットのひとつ。さらに山本弘の重要テーマ、大衆は論理的に思考しないというテーゼがここで出てきて、大衆はこの運動に惹かれてしまう。  これといって一人の主人公はおらず、視点は切り替わって、全体的な状況が語られていくのは映画的。この話にワクワクできるかどうかといえば、上巻ではいまだ燃焼不足という印象。

Posted by ブクログ

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