1,800円以上の注文で送料無料

とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 講談社文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-02-01

とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 講談社文庫

伊藤比呂美【著】

追加する に追加する

とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 講談社文庫

定価 ¥726

220 定価より506円(69%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/05/13
JAN 9784062769235

とげ抜き

¥220

商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

レビューを投稿

2016/01/24

 読まず嫌いといえば、その範疇に入る作家でした。 人の薄皮を剥ぐような、えげつなさ。女性詩人だから、その表現が生々しくて苦手でした。この作品はそんな一面を見せつつも、家族の問題=拒食症の娘、寝たきりの母と、うつ病気味の父、理解しえないイギリス系ユダヤ人の夫との事を、時空を超え、さ...

 読まず嫌いといえば、その範疇に入る作家でした。 人の薄皮を剥ぐような、えげつなさ。女性詩人だから、その表現が生々しくて苦手でした。この作品はそんな一面を見せつつも、家族の問題=拒食症の娘、寝たきりの母と、うつ病気味の父、理解しえないイギリス系ユダヤ人の夫との事を、時空を超え、さまざまな口調を借り、唸りだしている様な印象の作品です。  動けなかったことに慣れていく母を見ながら、「死を凝視める事」の文章。石牟礼道子さんとの対話から成る部分は、深く、その根源はやおろずの神々を信心する心にも繋がってきていた。

Posted by ブクログ

2015/12/21

すげー面白くて、こんな文学初めて、ってときめいたんだけど、なぜか最後までは読み通せない。どちらかというと散文よりは詩的な表現で、かっこいいし、こんな文章を書きたいと思うようなものであるにもかかわらず、読めないということは、かっこいいことと、退屈であることは、両立するということなの...

すげー面白くて、こんな文学初めて、ってときめいたんだけど、なぜか最後までは読み通せない。どちらかというと散文よりは詩的な表現で、かっこいいし、こんな文章を書きたいと思うようなものであるにもかかわらず、読めないということは、かっこいいことと、退屈であることは、両立するということなのではないだろうか。

Posted by ブクログ

2014/11/20

伊藤 比呂美?聞いたことのある名前、、、と手を取り読み始めた。詩人であり、母である、ユダヤ系イギリス人の一回り以上年上の伴侶を持つ人でもある。日本に高齢になり、身の回りの事も難しい両親のためにカルフォルニアから2,3ヶ月に一度帰り、二日おきに電話をする。徐々に変化し幼児のような訴...

伊藤 比呂美?聞いたことのある名前、、、と手を取り読み始めた。詩人であり、母である、ユダヤ系イギリス人の一回り以上年上の伴侶を持つ人でもある。日本に高齢になり、身の回りの事も難しい両親のためにカルフォルニアから2,3ヶ月に一度帰り、二日おきに電話をする。徐々に変化し幼児のような訴えをおこす両親。かたや抱える文化の違いで価値観の到底理解しきれない部分を爆弾のように抱え、母国語出ない言葉で言い合いをする夫婦。生きることに不器用な前夫の子。それぞれに向き合おうとする後ゆえに尋常ではないほどの忙しさ。心の根っこには子供の頃から行った巣鴨地蔵尊への思慕。独特の世界を持つ詩人だけに音階を持つような言葉の連なりは心地よくもあり、強い緊迫感もある。紫式部文学賞、萩原朔太郎賞のダブル授賞作品。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す