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へうげもの(文庫版)(三服) 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/05/13 |
JAN | 9784062769433 |
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へうげもの(文庫版)(三服)
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
本巻で古田左介は古田織部に、千宗易は千利休になる。 ぼくは本作の歴史観に「?」しかなかったが、その理由は文化が圧倒的に現実の政治よりも強いということである。だが、それはまったくの野暮であった。 古田織部という「数寄」の天下を狙う武人中心に描くと、こういう歴史観になるのは必然かもし...
本巻で古田左介は古田織部に、千宗易は千利休になる。 ぼくは本作の歴史観に「?」しかなかったが、その理由は文化が圧倒的に現実の政治よりも強いということである。だが、それはまったくの野暮であった。 古田織部という「数寄」の天下を狙う武人中心に描くと、こういう歴史観になるのは必然かもしれない。 あと気になるところは、「数寄者=おたくの原型」という理解でよいかという問題である。作者が現代と戦国時代に差異をつけていないことは自明(西暦表記や言葉使いなどから容易に推察できる)だが、おたくやマニアといった現代の消費行動の一類型をどれだけ意識しているかは大きな問いだろう。
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古田左介が、激動の時代の中で、大きく変化していく。 タンポポや縄文土器に、美しさを感じる。 有名と言われていた茶器に、心がときめくことがなくなった。 自らの審美眼が、人の評価ではなく、自分の感情に従う。 そして、なぜ 茶器に心をときめかせたのは、信長があったからだ というところま...
古田左介が、激動の時代の中で、大きく変化していく。 タンポポや縄文土器に、美しさを感じる。 有名と言われていた茶器に、心がときめくことがなくなった。 自らの審美眼が、人の評価ではなく、自分の感情に従う。 そして、なぜ 茶器に心をときめかせたのは、信長があったからだ というところまで、自覚するのである。信長に認められたいという思いだった。 本能寺の変の主役だった、明智光秀。天下人になった。 しかし、一番みじかな細川さえもついていかなかった。 なんのための謀反だったのか?正義はどこにあるのか? 秀吉は、着々と 正義である錦の御旗を掲げる。 光秀は、まんまと、秀吉の策略に乗っかったことを知る。 秀吉の人の心の動きをよく読んで、味方につけていく。 家康が、「明智は世を正すための戦、羽柴は天下を取るための戦」 と見抜くが、しかし、人間の欲の深さは、正義ではなく、出世欲だった。 家康が、どちらに加勢するか。時代の流れは、秀吉に向いていた。 ふーむ。漫画といえないほどのあっぱれなストーリー性。 人間の欲ぶかさと美しいものとは何かを説いている。
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明智光秀の最後の晩餐のシーン,桔梗をつんでみそ汁に入れるところがとてもよかった。一緒についてきた部下との会話もいい。
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