背信政権

読売新聞「民主イズム」取材班【著】

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2011/05/09
• JAN: 9784120042331

商品レビュー

2023/05/18

発売が、東日本大震災の頃。
菅民主党政権がやばかったのをこの機会に延命し、さらに腐臭を増していった時期。
読売新聞の社会面記者たちが、期待を込めて、政権設立時より取材を進めてきた、リアルタイムの記録ゆえに、生々しい。

悪夢の民主党政権と言っていたが、本当に、ここまで酷かったのね。
ポピュリズムのくせに、全く国民を見ていない。
政治を見ていない。
有権者を票としか見ていない、政治ごっこの仲間たち。仲間でもないか。やりたいことが違う上に権力志向が強く、政治の駆け引きが人事以外にできないので現実に対応できない。

一つよかったのはその間に自民党がきっちり反省して、安倍政権を作ったことだが、最悪に悪かったのが、日本には政権交代可能な政党が存在しないことを明らかにしてしまって、大黒柱を失った自民党が、まさに傲慢になってしまったこと。

いろんな人が言いっぱなしで全く責任取らないね。
まさに、背信政権であった。

2013/09/04

民主党へ政権交代してから東日本大震災までのドキュメント。

▼小沢さんの陸山会事件についての記述にかなりのページが割かれています。小沢さんの存在が民主党の中で大きすぎたからだとは思いますが、小沢さんの話ばっかり、もうイヤだ！な気分でした。

▼もう何度もいろんなところで言い尽くされているけれど、本当にあの民主党への政権交代ってなんだったんだろう？

▼民主党はクリーンな議員さんが集まってると思って、つい軽い気持ちで期待してしまったけれど、実際はちっともクリーンじゃなかった。

▼政治家を正しく選ばなくちゃ・・・。民主党政権でやっと分かった。政治は誰がやっても同じと思っていた私の考えを思いっきり根元から変えてくれた貴重な政党「民主党」に、その部分だけ感謝。それを勉強するために、私たちはずいぶん大きな代償を払うことになってしまって、もう大反省。