王子狐火殺人事件 耳袋秘帖 文春文庫

風野真知雄【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2011/05/10
• JAN: 9784167779054

商品レビュー

2024/08/20

このシリーズを最初からずっと読み進めているが、これがいちばん切ないラスト。だけど、その分、ラストはいままで最も鮮やかに美しい映像が目に浮かんだ。

2018/08/31

今回の不思議な事件は、遠眼鏡を使った奇術を長崎屋の手代と称するものがしている。
時を同じくして、稲荷の境内で殺人をほのめかす木札を栗田が見つけ、遠い王子稲荷で花嫁が行方不明になり、その花嫁の衣装を着た別人の娘が殺されるという事件。
殺人事件は一つでは終わらなかった。４人のうち３人は稲荷の巫女出会った。そこから繋がりを探すうちに、、、。

今回は哀しい事件でもあり、当時の女性の不自由さを思う事件だった。

2015/08/02

若い花嫁装束の女の死体が見つかり、ほどなく、江戸の各地の稲荷神社近くで、若い巫女が次々に殺される。この真相が、現代でいうところの「いじめ」「ねたみ」と思わせながら、意外なところに、真犯人が隠れている展開は、面白い。