王子狐火殺人事件 の商品レビュー
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このシリーズを最初からずっと読み進めているが、これがいちばん切ないラスト。だけど、その分、ラストはいままで最も鮮やかに美しい映像が目に浮かんだ。
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今回の不思議な事件は、遠眼鏡を使った奇術を長崎屋の手代と称するものがしている。 時を同じくして、稲荷の境内で殺人をほのめかす木札を栗田が見つけ、遠い王子稲荷で花嫁が行方不明になり、その花嫁の衣装を着た別人の娘が殺されるという事件。 殺人事件は一つでは終わらなかった。4人のうち3人は稲荷の巫女出会った。そこから繋がりを探すうちに、、、。 今回は哀しい事件でもあり、当時の女性の不自由さを思う事件だった。
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若い花嫁装束の女の死体が見つかり、ほどなく、江戸の各地の稲荷神社近くで、若い巫女が次々に殺される。この真相が、現代でいうところの「いじめ」「ねたみ」と思わせながら、意外なところに、真犯人が隠れている展開は、面白い。
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時代は江戸なのに、内容は現代的なんだよな。 いじめの問題に重なる部分があったり 秋葉原の通り魔に近い感覚の事件展開だったり。 『人を殺してみたいから殺す』という感覚は 当時からあったのかなぁとかつらつら考えるに そういえば江戸中期というのも戦いとは無縁の平和な キツイ言い方をすると平和ボケした時代だったんだ ということに思い至った。 こういう時代だからこういう短絡的な行動を起こす輩や 憲法の解釈を捻じ曲げてまで戦争をしたがる統治者が出現するんだな なんて思ったり思わなかったり(爆)。 姫の感覚の薄ら寒さと置かれた境遇の哀れさにようやく慣れた頃 突然、本当に突然バッサリと話は終わる。 最後の1行がこんなに理不尽で哀しいと思った話はなかった。
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文春文庫は新しいキャラだてで開始して 妖談シリーズだけかとおもったら、坂巻 栗田コンビも再登場しました 相変わらず面白い、深い、含蓄ありそう!
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新シリーズ第五弾 登場人物も若干変わってきているるが、展開は差が無い 小話が積み重なって一話が構成されている。 結構面白く読める
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なんだか、これまでのシリーズにない終わり方をして意外でした。 しみじみと登場人物それぞれが哀しいというか、寂しいというか、そんな話。 登場人物が昔の出版社の人物に戻って、懐かしい感じでしたね。 こっちの方がチャンバラ感はあるかも。 繰り返すけれど、終わり方はシリーズ白眉でした。
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坂巻と栗田が再登場しました。 今後「耳袋秘帖」シリーズは “~殺人事件”版(坂巻&栗田)と、“妖談~”版(宮尾&腕田)の2パターンを平行するのですかね。 それにしても根岸の多忙ぶりは半端ないですな。
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初めて手に取った作家さん。 時代物を読む楽しみはその時代、江戸なら江戸へ行けること。なので、一度何かにつまづくと一気に醒めてしまったりします。 江戸の町娘が「一部の地域」とかいうかな? 地の文ならまだ大丈夫なんだけど、セリフでこれをやられると、もう駄目だ。 お奉行が湯漬けをつくり...
初めて手に取った作家さん。 時代物を読む楽しみはその時代、江戸なら江戸へ行けること。なので、一度何かにつまづくと一気に醒めてしまったりします。 江戸の町娘が「一部の地域」とかいうかな? 地の文ならまだ大丈夫なんだけど、セリフでこれをやられると、もう駄目だ。 お奉行が湯漬けをつくりに夜中に台所にいくんだ……だいどころ?炊飯器とか冷蔵庫とかありそうな気がしてきた。電気もガスも水道も通じてんじゃないか、もしや…… 時代考証うんぬん以前の問題だと思う、これは。
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王子で起きた殺人事件を解決する過程で、小さな不思議事件をいくつか解決していくのですが、この小話が楽しい。しかも進行を邪魔せず、自然で全然浮いていないのがすごい。 小話の真相は人の生き死にや重大事件に関係なく、思わず苦笑いを誘う。 だからでしょうか。主格の殺人事件の切なさが、とても印象深いです。
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