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他人まかせの自伝 あとづけの詩学
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他人まかせの自伝 あとづけの詩学

アントニオタブッキ【著】, 和田忠彦, 花本知子【訳】

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他人まかせの自伝 あとづけの詩学

定価 ¥2,090

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2011/05/26
JAN 9784000245098

他人まかせの自伝

¥1,265

商品レビュー

4.5

5件のお客様レビュー

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2019/06/02

このエッセイは、ほとんど小説だ。つまりなんらかの材料が与えられて、それを加工して提出されたものだ。自伝を書くのは簡単だけれど、自作について語るのは容易ではない。そうしてタブッキは、その両方とも避けているように思われる。書かれているのはそれぞれ完結している文学的だったり叙情的だった...

このエッセイは、ほとんど小説だ。つまりなんらかの材料が与えられて、それを加工して提出されたものだ。自伝を書くのは簡単だけれど、自作について語るのは容易ではない。そうしてタブッキは、その両方とも避けているように思われる。書かれているのはそれぞれ完結している文学的だったり叙情的だったりする断片で、その元になった小説の雰囲気を匂わせてはいる。これはタブッキの小説を読んだ後に、トリビア的なものを求めて読むというよりは(そういう要素が含まれているのは事実だけれど)新しくタブッキを読もうとする人のための紹介小説として読むのが良いのかもしれない。

Posted by ブクログ

2018/05/08

僕は小説書いたことないけど、自分の作品について語ることにも手探り状態だったり、作品の中で真実と想像が混ざりあうような感覚がすごく好き。タブッキが創造した小説の人物に対して、実際にいるような感覚で語る感覚も良かったなぁ。

Posted by ブクログ

2017/09/06

自分の作品について書いたということになっているけれど、それだってほかの人の本について話すための口実にすぎない。はるか遠く旅するとき、心の鞄のなかに、自分でも知らないうちにしのばせて持ち歩いている本の数々。何でもない一日の朝、窓を開ける。自国とは違う国にいる。予想もしなかったことが...

自分の作品について書いたということになっているけれど、それだってほかの人の本について話すための口実にすぎない。はるか遠く旅するとき、心の鞄のなかに、自分でも知らないうちにしのばせて持ち歩いている本の数々。何でもない一日の朝、窓を開ける。自国とは違う国にいる。予想もしなかったことが起こる。すると突然、見えない旅行鞄から記憶が抜け出してきて、理解できなかった風景が理解できたような気になる。

Posted by ブクログ

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