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宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰
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宗教を生みだす本能 進化論からみたヒトと信仰

ニコラスウェイド【著】, 依田卓巳【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NTT出版
発売年月日 2011/04/25
JAN 9784757142589

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4.2

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2024/05/17

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1791343881281515623?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted by ブクログ

2023/07/29

タイトルの通り、宗教を生みだす本能が人間には備わっていること、その性質は遺伝によって受け継がれてきたことを主張している本。宗教の起源、音楽・舞踊とのつながり、共同体の道徳・経済・生殖行為に与える影響などがわかりやすく説明されている。著者はニコラス・ウェイド。進化心理学に精通し、『...

タイトルの通り、宗教を生みだす本能が人間には備わっていること、その性質は遺伝によって受け継がれてきたことを主張している本。宗教の起源、音楽・舞踊とのつながり、共同体の道徳・経済・生殖行為に与える影響などがわかりやすく説明されている。著者はニコラス・ウェイド。進化心理学に精通し、『Nature』『サイエンス』などでサイエンスライターとして活躍した。 印象に残ったのは、宗教は性習慣に介入し、出生率をコントロールする機能があるという点だ。中絶や避妊、同性愛の禁止を命じる宗教は多いが、それらはすべて出生率の増加につながる。集団の規模か大きくなることは、周辺の共同体に対する優位性に繋がる。 もうひとつ印象に残ったのはは、著者が進化論における集団選択の立場をとっている点だ。『利己的な遺伝子』のリチャード・ドーキンス、『暴力の人類史』のスティーブン・ピンカーに対立する主張がたくさん書かれていた。たしかに、生物の世界では淘汰は遺伝子のスケールで起こっているが、人間に関しては集団での淘汰も含めて考える必要性を感じた。 宗教が世界に存在し続けてきた理由がわかるようになる本。 印象に残ったところメモ。 ・奇食者と戦闘、この2つの大きな脅威に対する対応策が徐々に明らかになった、宗教である。 ・食事の喜びは人を食べることに向かわせるが、食べることの進化論的意味は別にある。信仰の満足は人を宗教の実践に向かわせるが、宗教の進化論的機能はまったく別のところにある。それはすなわち、人を結束させ、集団の利益を個人の利益に優先させることだ。 ・宗教行動もシグナルとして機能する。厳しい儀礼を通してのみ学ぶことができ、膨大な時間を要求するからだ。 ・シグナルは象徴であり、言葉よりはるかに効果的にメッセージを伝えられる。 ・出生率は、とりわけ原始宗教においては存続を左右する重要な要素であり、宗教は出生率を調整する有力な手段となる。宗教的慣習は通常、出生率を上げるために設けられる。 ・多数の社会に性交のタイミングを定めた宗教規定がある。 ・結婚には明らかに存続上有利な点がある。ひとつには、自分や家族を守ってくれる男性を女性が得ることで、幼児を成人まで育てられる可能性が格段に高まる。また、社会という観点から極めて重要なのは、結婚生活が少なくとも原則上、男性間の争いの主な原因、すなわち女性の奪い合いという問題を解決する点にある。

Posted by ブクログ

2017/08/05

前半は進化論からみた宗教の起源と役割。 後半はユダヤ、キリスト、イスラムの創立の歴史とアメリカをメインとした宗教の今と未来。 この本で初めて知った事実も多く、宗教学の新たな地平を垣間見た。 ・集団内では利己主義が利他主義を打ち負かす。集団間では利他的集団が利己的集団を打ち負かす...

前半は進化論からみた宗教の起源と役割。 後半はユダヤ、キリスト、イスラムの創立の歴史とアメリカをメインとした宗教の今と未来。 この本で初めて知った事実も多く、宗教学の新たな地平を垣間見た。 ・集団内では利己主義が利他主義を打ち負かす。集団間では利他的集団が利己的集団を打ち負かす。 ・利他主義と戦闘は共進化した ・人はある意味で子供を持つために恋をする。が、それは恋をするという主観的な体験の説明からはほど遠い。同じように神意と交信する体験は宗教にある多くの特典の一つである。 ・音楽の進化論的起源。性選択と集団の結束。 ・現代の宗教は儀礼や感情的つながりより、教義や知的な信仰を重視する。 ・ダーウィンの考えを裏付けるように、人間の音楽の能力は様々だが、しゃべる能力に大差はない。これは言語が厳しい淘汰を経たことを示している。 ・狩猟採集民の宗教の特徴。1.聖職者がいない、教会もない。2.リズミカルな身体運動。3.聖なる物語は共同体の存続に関わる道徳や実用的な教えを説く。4.神学の問題にほとんど関心を示さず、実用的な問題を重視する。 ・宗教儀礼による規制の利点は、統治機関がなく、思慮のある統治者さえいない状況で、神聖な習慣に従って多くの人々を統治できる。 ・聖職者の宗教と恍惚の宗教の緊張関係は歴史を通して続き、いまも宗教の変容の主要な原動力となっている。 ・座席の第一の目的は、司祭の説教の間に座る場所を提供することでなく、人々を踊らせないためにヨーロッパの教会で16世紀に設けられた。 ・人類の祖先の人口はある時期、天災によってわずか5000人にまで減った。 ・全く新しい宗教が成功する見込みはほとんどない。新しい宗教を始めるのであれば、どこか既存の宗教のセクトとしてスタートするのが最も簡単な方法。 ・聖書は人々に生来備わる宗教行動の性質をきわめて効果的に刺激した。トランスに代わって、知的に満足できる方法、すなわち神と交流する預言者を提供することによって、超自然に接触したいという人々の望みを満たしたのだ。 ・布教活動は既存の社会ネットワーク内で行うと一番成果が出やすい。 ・コーランはムハンマドの死から150年以上すぎた800年頃までには最終的な形にまとまらなかった。 ・宗教の結束を支えに武力に訴えることもあれば、和平を追求することもある。 ・暴力は宗教より社会に起因すると考えるべき。社会は宗教を用いて、暴力を正当化することもあれば、あおることもある。 ・宗教は戦闘の目的と言うより手段。また、戦闘の原因になりやすい点は武器と似ている。 ・どんな国にもある種の信仰、国を重んじる気持ち、市民宗教は存在する。特にアメリカは。 ・現代の信仰を脅かしてきたのは、科学知識の発展と高等批評(聖典の科学的研究)。 ・北欧では人々は宗教に関わる必要性を感じない。重大なストレスを受けるアメリカでは、頻繁に宗教行動が見られる。 ・家畜を飼い、生乳を飲むという文化が、遺伝子の変異につながり、北ヨーロッパでは大人になっても牛乳を消化できる能力を得た。 ・世俗化が進んでいるのは、宗教が聖典という枠の中にとどまり、人々の信頼を失いつつあるからだ。宗教が廃れずにいるのは、人々が何かを信じたいと思っているからで、歴史に関する宗教側の主張に合理性があるからではない。

Posted by ブクログ

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