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一分間だけ ショート・ショート 角川文庫
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一分間だけ ショート・ショート 角川文庫

眉村卓(著者)

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一分間だけ ショート・ショート 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川グループパブリッシング
発売年月日 1980/04/01
JAN 9784041357224

一分間だけ

¥275

商品レビュー

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2012/12/23

 文庫本3ページから4ページ程度のショートショートが、実に68話も掲載されている。短い文章で、あっという間にそのストーリーの世界観を構築させてしまうのは、さすが。  タイトルの前にアイウエオのカタカナが一文字ずつ書かれていて、最初はその意味が分からなかったが、これは登場人物の名...

 文庫本3ページから4ページ程度のショートショートが、実に68話も掲載されている。短い文章で、あっという間にそのストーリーの世界観を構築させてしまうのは、さすが。  タイトルの前にアイウエオのカタカナが一文字ずつ書かれていて、最初はその意味が分からなかったが、これは登場人物の名前の1文字目を強制的に決める作者のアイディアだそうだ。確かに、似た名前が出ないように、あるいは、発想のマンネリを防ぐための手法として有効かも知れない。ちなみに、最後はンで、ンチャカがその登場人物である(笑)。  p.256に面白い台詞がある。 「だが、物語の筋とか主人公の名前というのは、所詮人間が考える以上限りがあるんだろうな。どんなに独創的なものを作ろうとしても、過去に存在したものとどこか似て来るものだ。おそらく…人類は物語のあらゆる型をみんな使ってしまったんじゃないか?(後略)」  こうしたことは音楽の作曲でもよく言われることだが、ある意味、この本はこの台詞への壮大な挑戦である。  なお、これらの作品は、「進学・サンケイ中学生」に昭和52年1月から昭和54年2月まで連載されたものだそうだ。ちょうど私が中学生になる直前に終了したことになる。中学生の頃読んでみたら、私はどんな感想をもったのだろうか…少し気になる。

Posted by ブクログ

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