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リーンの翼(1) バイストン・ウェル物語より カドカワノベルズ
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リーンの翼(1) バイストン・ウェル物語より カドカワノベルズ

富野由悠季(著者)

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リーンの翼(1) バイストン・ウェル物語より カドカワノベルズ

定価 ¥789

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 1984/01/01
JAN 9784047762015

リーンの翼(1)

¥715

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2025/08/11

このたび新旧版をならべて読み返しているところ。旧版の本が現在に手に入りにくいことはとくにないようです。 1983年から2010年時点までの間、富野小説の文体の変化はかなりありますが、このリーン旧一巻を開いてまず気づかされるのは今に意外なほど古さを感じないこと。『バイストン・ウェ...

このたび新旧版をならべて読み返しているところ。旧版の本が現在に手に入りにくいことはとくにないようです。 1983年から2010年時点までの間、富野小説の文体の変化はかなりありますが、このリーン旧一巻を開いてまず気づかされるのは今に意外なほど古さを感じないこと。『バイストン・ウェルの物語を知るものは幸せである』――より始まる序文は旧版にのみあって、完全版では省略される。 四半世紀後の完全版シリーズでは、もちろん原文の内容は保存しながら字数を圧縮して展開を速めていくリライトが行われる。とはいえ、全章・全文にわたる細かな書き込みと、幾つかのエピソードは新たに挿入されつつ、丹念な再編はほぼ書き下ろしに近い感覚でもあります。そこここの文章の印象に強弱はあれど、どうも富野アニメの劇場用再編集に似た手際を思わせるような、文芸の趣味でこれは凄い技術だと思います。 長編ですから、往年の富野ファンといえどもなかなか両版の字句や表現の違いにまで目を凝らして読むまいとは思うが、あらためて読み返せばここはどういう意味で書き変えているんだろう? との興味はつきず、完全版が出たら完全版しか読み返していなかったことにわたしは今頃に恥、慚愧の思いを味わっているところ。新旧は併せて面白かった。続けて二巻へ行きます。

Posted by ブクログ

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